3Dプリンターで神経を再生する

神経組織に重大なダメージを負うことは、多くの人にとって喜ばしくないことです。損傷した神経は容易には再生せず、マヒなど深刻な症状を引き起こします。しかしすでに多くの科学者が神経組織再生の研究に取り組んでいます。

Breakthrough medical discovery: 3D printing might be used to regenerate nerves

http://bgr.com/2015/09/21/3d-printing-nerve-tissue/

3d-printed-nerve-guide-for-nerve-generation

ミネソタ大学、ヴァージニア工科大学、メリーランド大学、プリンストン大学、そしてジョン・ホプキンス大学からなる研究チームが3Dプリンターを使った神経再生法を考案しました。

研究者たちはまずラットの坐骨神経をスキャンし、神経誘導に使えるような3Dプリンターモデルを作成しました。この神経誘導パーツはシリコーンで作られており、運動感覚性神経の成長を誘導する物質を含んでいます。これをラットの神経の末端部分に移植すると、神経組織の成長を促しました。

3Dプリンター業界の話では、枝分かれした神経組織が再生したのは初めての事とのことです。従来の神経再生は、直線の神経でしか達成されていませんでした。いつの日にか人間の神経機能の回復にも用いられるようになるでしょうが、3Dプリントをする前に人間の神経システムを正しくマッピングできるよう、さらなる研究が必要です。

「今回の結果によって、複雑な神経の損傷を3Dプリンティングで治療するというコンセプトが成立するということが証明されました。」ミネソタ大学研究リーダーにして機械工学教授Michael McAlpine氏はこう語ります。「将来的には、神経を再生する場所の神経誘導パーツを作るための3Dスキャナーとプリンターを病院に設置したいと思っています。」

詳細は科学雑誌「Advanced Functional Materials」をご覧ください。また、誘導パーツが出来上がる様子は下の動画でチェックしてください。

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