ヒトの心を読むロボット

車のソフトウェアが凍結した路面での操作を補助してくれる。あるいは、脳卒中の患者用の補助器具でスムーズにカップを持ち上げられるようになる。そんな研究がイリノイ大学シカゴ校で行われています。

‘Psychic robot’ will know what you really meant to do

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/10/151007125748.htm
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同大学の研究者らによって、体の動きから、その人が何をしようとしていたのかを「判断」することができるアルゴリズムが開発されました。たとえ途中で動きを止めたとしても判断可能とのことです。

研究チームの一人、大学院生の Justin Horowitz 氏はこう語ります。「たとえば、紙を一枚取ろうとして手を伸ばす時、目が見る場所を調整し、神経が情報を伝達し、脳がその情報を判断して新しい指令を筋肉に伝えるという一連のやり取りの間に微妙なタイムラグが生じます。途中で予期せぬことが起きても、0.1秒間は指令を変更する事が出来ないのです。」

Horowitz 氏の最初に設計した実験では、まさにこの状況を利用しました。被験者にヴァーチャルリアリティの机の上に手を伸ばしてもらうよう頼み、途中で手を違う方向に引っ張るのです。この実験から、動きを判断するアルゴリズムは大幅に進歩しました。

「たとえばこのアルゴリズムを車に実装すれば、凍結した路面にハンドルを取られたとしても、運転手の意図したとおりに車が軌道修正する事が出来ます。センサー類は人間よりもずっと高速で処理を行えますので、運転している感覚としてはとても自然なものにあるはずです。とはいえ、まだ課題もあります。運転手のしている動きのうち、どれが意図した動きなのかを正確に判断しなければならないのです。」

他にも脳卒中患者用の補助器具にこのアルゴリズムを用いれば、手が震えてしまってもしっかりとカップを口に運ぶ事が出来ます。

「私たちは【超能力ロボット】と呼んでいます。人の動きと邪魔になったものがわかれば、その人の意図がわかるのです。」

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