アルツハイマー型認知症患者の徘徊を防ぐ装置を作った10代の少年

アメリカの高校生、Kenneth Shinozuka氏は、アルツハイマー型認知症患者がベッドから降りたときに、家族やナースに知らせてくれる低コストデバイスを開発しました。これによって、患者が徘徊に出てしまうことや、行方不明になってしまうのを防ぐことが容易になりました。

made a gadget to stop Alzheimer’s patients getting lost

http://www.sciencealert.com/this-teenager-has-developed-a-gadget-to-stop-alzheimer-s-patients-getting-lost

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16歳のShinozuka氏は、アルツハイマー型認知症を患っている祖父が夜中に抜け出して高速道路に侵入し、警察官が家まで連れてきてくれるのを見て、このデビアスをひらめきました。米国アルツハイマー病協会によると、約60%の患者は自分の足で外に出ていくと推定されています。

ですがShinozuka氏の開発した「Safe Wander」というデバイスのおかげで、家族は患者がベッドから降りたときに、すぐにそのことに気付けるようになりました。デバイス自体はシンプルで、コインサイズのセンサーです。患者のかかとや靴下に取り付けておき、圧力を感知するとスイッチが入ります。すると、介護をしている人のスマートフォンにアラートが飛ぶようになっているのです。

「祖父は自分で食事を取る事や、自分で歩く事、そしてついには読み書きも出来なくなりました。」話すこともほんの少ししかできません。やっぱり、大変ですよ。」Shinozuka氏は昨年NBC Newsの取材に対してこう答えています。「主に介護に携わっているのは叔母なのですが、いつも気にかけていないとダメなので、叔母にとっても大きな負担なのです。」

Shinozuka氏は自分でこの技術をは発明し、2014年の夏休みにカリフォルニア州の老人介護施設「Irvine Cottages Memory Care」でβ版テストを行いました。彼の報告では、このデバイスは仕様を開始してから既に、祖父の夜間徘徊を437回防いでおり失敗したことはないとのことです。

「ゆくゆくは世界中にいる数千万人の徘徊患者の方に使っていただき、介護関係者の負担軽減にもつなげたいです。」Shinozuka氏はこう語ります。

このSafe Wanderにより、Shinozuka氏は昨年9月の「Google Science Fair」で、「Scientific American Science in Action award」を受賞しました。その時の賞金は$50,000でした。そして11月にはTEDYouth talkにも出演し、そのときの動画は100万回以上再生されています。

しかしこれは始まりに過ぎません。彼は将来神経科学者になり、工学とコンピューターサイエンスを用いて、アルツハイマー型認知症にピリオドを打ちたいと考えています。

彼はNBCに対してこう話しています。「脳の謎を解き明かしたいですね。最終的には、認知症や他の精神疾患といった、高齢者が患う疾患を治療するデバイスを作りたいです。」

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