なぜAmazonはプライム会員にこだわるのか?答えは一貫したビジネススタイルから分かるという話

ここで、注目すべきはステップ2からステップ3への流れです。

Amazonはまず最初に低価格や送料無料といったユーザーに対する人工的に作った安価なサービスで顧客を囲い込みます。

Amazonはその後に突然安価なサービスを取りやめて利益を回収しだすのです。

その例としては、最近の有名どころで言えば

  • 2013年に一部低価格商品を対象に2500円以上の“あわせ買い”をしないと購入ができない制度を導入。
  • 2014年にはアメリカでのAmazonプライム会員の年会費を99ドルに値上げ。
  • 2014年Amazonアフィリエイトの紹介料率を大幅に下げる。

など今まで優しかったAmazonが突然豹変する瞬間が必ずやってきます。

利益を回収したAmazonはどうするのか、もちろんすべて次の「人工的な安価サービス」に投資するわけです。ここでAmazonの純利益ゼロというビジネススタイルが隠れ蓑になっているのです

つまりAmazonははじめから純利益ゼロという経営スタイルを持っているため、常に収益をすべてサービスにつぎ込むことが出来ます。そのため他社が真似できないようなサービスを提供することが出来、それによってユーザーは増えていきます。

そして、あるとき突然収益を回収しはじめます。しかし高品質なサービスで大量の固定客を得たAmazonからは簡単に人はいなくなりません。そうしていつの間にか莫大な収益を上げることができるということです。

これを繰り返していくことで、Amazonのフリーキャッシュフローはどんどん大きくなっていきます。これがジェフ・ベゾスのいうフリーキャッシュフローの最大化ということです。

スポンサーリンク

まとめると

  1. 新規事業に資本を投資し、(ステップ1)
  2. ”人工的に”安価なサービスを展開することで(ステップ2)
  3. 他の企業の参入を阻止した後に利益を回収し(ステップ3)
  4. 利益をすべて新たな投資に回す。(ステップ4)

Amazonプライム会員を集めているのは明らかにステップ2になりますね。

つまりその後にステップ3が始まるということです。最も単純に考えるならAmazonプライム会員の年会費の値上げでしょうか。

しかもこれは送料無料を廃止するといった方法よりも圧倒的に少ないリスクで収益を得ることが出来ます。なぜならプライム会員はクレジットカード登録をしているので、突然値上げされてもわざわざ解約する人は少ないからです。

補足ですが、これだけ聞くとAmazonがまるでユーザーを騙しているかのように聞こえますが、そういうわけではありません。

まず、第一にAmazonが資本を投入しても大失敗に終わってしまった事業も山ほどあるからです。つまり、事業に投資してユーザーを増やすだけでもかなりのリスクを伴うということです。それをあとから回収するのは当然ともいえます。

第二にAmazonのビジネスのサイクルが続いている限り、ユーザーにも利益があるからです。Amazonの事業が続く限り何らかの「人工的な安価なサービス」は続いていくでしょうし、逆に言えばサイクルを続けるためにもAmazonがユーザーを裏切ることはできないということです。実際、ここまで言っておいてなんですが、この記事を書いている私も実はプライム会員になってます。仕方ないですよね、だって安いんですから。完全にAmazonの策略通りです。

おすすめの記事

クレジットカード無しでもAmazonプライム会員に登録する方法

2017年おすすめのモバイルWi-Fiは?各社全プランを比較してランキングで紹介

スポンサーリンク