Amazonが粗悪なUSB Type-Cケーブルの排除を開始
従来の規格に比べ、USB Type-Cは差し込み口の裏表がない、データ転送速度が速い(最大10Gbps)、動画や電力も送れるなど良いことづくめのポートと言えます。
昨年3月に発売された新型MacBookがサポートする唯一のポートとしても注目を浴びたこの規格ですが、USBの仕様策定団体「USB Implementers Forum」の規格に準拠しない粗悪な製品が氾濫していることが問題となっていました。
この粗悪なUSB-C製品を排除するため、Amazonは規格を満たしていない製品を取り扱わない方針を発表しました。
「USB Implementers Forumにより定められた規格を満たさないいかなるUSB-C(USB Type-C)ケーブルとアダプター」という文言が「Amazonの取り扱わない製品リスト」に加えられたのがそれです。
現在このリストには、海賊版DVDや規格に合わない他の電気製品などが掲載されています。
ユーザー側も自衛が必要
粗悪なUSB-Cケーブルがデバイスに悪影響を与えることを発見したのはGoogle所属のエンジニアBenson Leung氏です。
彼は自分のChromebook PixelにUSB-Cケーブルをつないだところ、Pixelが破壊されてしまったと言います。
その後数百点に及ぶUSB-Cケーブルを調査し、規格を満たしていない製品を多数発見しました。
そんな粗悪なUSB-Cケーブル排除の急先鋒とも言えるLeung氏は、今回のAmazonの決定に対し、以下のようにコメントしています。
「素晴らしいニュースです。ですが粗悪なUSB-C製品への警戒は怠ってはいけませんし、Amazonや他の通販サイトなどで見つけたらすぐに運営やユーザーに知らせて行かないといけません」
Amazonが規格に満たない製品の締め出しにかかったのは素晴らしいことだが、Amazonのように取り扱う製品の数が膨大なサイトでは全ての製品の規格を調べ上げるのは無理があり、それゆえユーザー側も気を付けていかなくてはいけないというのがLeung氏の見解です。
現在Amazon内で取り扱われている製品の中にも、まだ明るみになっていないだけで問題のあるケーブルが多数含まれていると思われます。
購入の際には 事前に良く調べてからにしたいものです。
Via: Androidcentral