化石から「恐竜の色」を解き明かす技術

恐竜はどんな見た目だったのか?どんな色をしていたのか?ながらくその謎は解き明かす事が出来ず、想像の域を出る事はありませんでした。ですが、研究者らは3億年前の化石から色を判別する方法を開発しました。

Fossils hold the secrets to ancient animals’ true colors

http://www.geek.com/science/fossils-hold-the-secrets-to-ancient-animals-true-colors-1635260/

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カギは”メラニン色素”

科学者たちは、化石の中のバクテリアだと思っていた構造が、実はメラニン小体という細胞内の構造だと気づきました。このメラニン小体という構造は動物の細胞内に普通に存在するもので、メラニン色素の貯蔵や輸送に関与します。メラニン色素は光を吸収する色素ですね。つまり、メラニン小体からは動物の体色がわかるのです。

バージニア工科大学地球科学専攻の博士課程大学院生、Caitlin Colleary氏によると、現生動物と海洋生物のメラニン小体の構造を研究することで、古代生物の体色を推定でできるとのことです。「メラニンはすべての化石に存在すると考えていいでしょう。これで自信をもって古代生物のオリジナルカラーを推定できるようになりました。」

ブリストル大学の純古生物学者Jakob Vinther博士は、形状と色には大きな特徴があると教えてくれました。たとえば「赤いメラニン小体は小さなミートボールの様で、黒いのは小さいソーセージに似ています。おそらく古代生物でもこの傾向は同じでしょう。」研究者らは、メラニンが時間によってどのような化学的を経るの解明にも取り組んでいます。今回の研究では、現生動物の体毛と羽毛を高温高圧の環境下にさらし、化石と近い状態を再現しています。

「微量化学の観点から議論することも大切です。」マサチューセッツ工科大学地球科学Roger Summons教授はインタビューにこう答えました。「この構造が化石化したバクテリアなのか、それともメラニンが保存された構造体なのかについては、長年議論されてきたのですから。」

恐竜など古代生物の体色がわかれば、動物が時間をかけてどのように進化して来たのかまとめ上げる事にも役立つでしょう。Summons教授曰く「色というのは、生物が他者を認識し、どう反応するかを決める重要なファクターなのです。相手が友好的か、それとも敵か。あるいは、交尾相手を見つけるのにも重要です。」これもまた、動物の歴史の1ページと言えるでしょう。

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