ウェアラブルデバイス用OS「Qualcomm Wear 2100」
先日、クアルコムの最新チップが公開されましたが、このチップセットはスマートフォンやタブレット、車に搭載するために開発されたものではありません。このチップセットは「Qualcomm Wear 2100」という名前で、Android Wearなどのスマートウォッチのために作られました。
従来のSnapdragon 400シリーズに比べて30%の小型化と25%のエネルギー効率上昇を達成
現在のAndroid WearはSnapdragon 400シリーズのチップセットを使っています。軽量で十分なパフォーマンスを発揮するこのシリーズ自体は悪くないチップセットですが、バッテリー容量はあまり大きくありません。
Wear 2100は薄さ、バッテリー容量ともに改善されています。これまでの製品に比べて30%小型化しており、一方でエネルギー効率は25%向上しています。これはすなわち、これまでのAndroid Wearの性能を損なうことなく、より長寿命でより良いデザインの製品を作ることができるということです。
また、近々予定されているAndroid Wear Marshmallowのアップデートではバッテリーの持ちがよくなるとも言われています。Android Phoneやタブレットで導入されたDozeモードがWearにも導入され、消費電力が抑えられるようになります。
スマートフォンに次ぐ必須アイテムになりえるか
今回の新チップセット開発は、Android Wearにとって非常に明るいニュースと言えるでしょう。クアルコムがわざわざWear用の新チップセットを開発するのは、Wearに大きな期待をかけているからです。新チップセットのおかげでメーカーの作る製品の質は向上し、消費者にも受け入れられていくことにつながります。
気付かないうちに、Wearがスマートフォンに次ぐ必須アイテムになっているかもしれません。現在、LG社が自社の製造するAndroid Wearにこのチップセットを採用する意思を見せています。
Via: Phandroid