Apple Musicで過去最大規模の被害
先週、Lames Pinkstoneというアメリカのデザイナーが投稿したブログが注目を浴びました。
このブログの中でPinkstone氏は、Apple MusicとiTunesが結託して彼のローカル音楽ファイル122GB分を消去し、ライブラリが一瞬で崩壊してしまったと主張したのです。
Apple Musicがらみでローカルファイルがおかしくなったという話はこれが初出ではありませんが、122GB分というのは最大規模の被害と言えるでしょう。
これに対してApple側は、iTunes用の修正パッチの作成に取り組んでいると声明を出しています。
仕様に伴うバグの可能性あり
この声明の中でアップルは、「ごく一部のユーザー」が自身の許可なしにライブラリが消失する被害に遭っているということを認めています。
なぜこのようなバグが起きたかというと、アップルとユーザー双方のライブラリを比較して、同じと判断されたものはアップル側のサーバーに置き、ローカルストレージを節約する「Apple Music ライブラリ」機能が働いたためと思われます。
アップル側ではこのバグを再現することはできなかったとしていますが、来週にもiTunesの修正パッチを配布すると話しています。
Apple Musicは大事な事業
実際にバグが確認されていないにもかかわらず修正パッチを配布するというのは、QuickTimeの脆弱性を知りながら放置していた「実績」のある会社とは思えない対応ですが、それほどApple Musicが重要な事業だということでしょう。
いまや全世界で1,300万人の会員を抱え、学生プランで更なる囲い込みを図る大事な事業に水を差されてはたまらないという、全く隠れていないアップルの本音が見て取れます。
Via: Engadget