NASAが地球防衛隊を結成 戦う敵は宇宙からの脅威

地球はその誕生以来、常に宇宙からの脅威に晒されてきました。時に大地をえぐり、時に大津波を引き起こし、そして時に大量絶滅を引き起こしてきた宇宙からの脅威。その名は隕石です。映画『アルマゲドン』では核爆弾で地球に迫る隕石の軌道を変えましたが、実際に隕石の軌道を変えてやろうという組織がNASAの内部に立ち上げられました。

NASA forms planetary task force against asteroid threats

http://www.engadget.com/2016/01/12/nasa-asteroid-task-force/

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隕石から地球を守る特殊チーム

2013年にロシアのチェリャビンスクに落下した隕石のことは記憶に新しいことでしょう。宇宙からの脅威というのは映画の中だけではなく、実際に起こりうることなのです。極端な例ですと白亜紀末期にメキシコ・ユカタン半島に落下した巨大隕石の影響で恐竜の大絶滅が引き起こされました。宇宙からの脅威に対処するため、NASAは地球に接近して悪影響を及ぼす可能性のある地球近傍天体(NEO)を発見・追跡するための組織「Planetary Defense Coordination Office(PDCO)」を設置しました。隕石から地球を守る「地球防衛隊」といったところでしょうか(武器は持ってないので防衛軍ではないです)。そしてアメリカ政府はNASAの2016年度予算から5,000万ドルをPDCOの活動に割り当てました。これはPDCOが初めて提唱された2010年に比べて10倍以上の額となっています。

AIDAなどで得られた成果を基に地球を守る実行部隊

既に915メートルを超えるNEOの内90%以上は発見されていることから、PDCOは140メートル超の天体を見つけることに力を注いでいます。NEOに目を光らせる傍ら、PDCOは隕石落下の可能性がある場合に警告を発し、政府機関の連携を円滑にする活動を行います。

現在のところ差し迫った脅威はないと言うものの、PDCOは実行可能な対処法についての検討を始めています。2020年に予定されている軌道調整ミッションの結果によって「天体の軌道をわずかにそらすために他の天体の質量を使う」という手段が地球防衛に使えるかが判断されます。また、NASAと欧州宇宙機関(ESA)合同のAsteroid Impact and Deflection Assessment(AIDA)計画の研究も進行中です。これらのミッションや計画で得られた知見を基に、実際に地球の防衛に当たるのがPDCOということですね。

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