ボーイング社が世界で一番軽い金属材料を開発

世界最大の航空宇宙機器開発製造会社「ボーイング」が、このたび世界最軽量の金属材料を開発しました。どれくらい軽いかというと、タンポポの綿毛の上に乗るくらい軽いのだそうです。しかも耐久性も抜群です。

Boeing has made the lightest metal ever

http://www.geek.com/science/boeing-has-made-the-lightest-metal-ever-1636800/

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飛行機の運搬効率を上げるというのは全ての航空会社にとっての課題です。一般的には搭載する内装を軽いものにするという方法を取りますが、ボーイングは全く新しい手段を採りました。

今回開発された材料は、その99.99%が空気です。つまり、内部に多くの空洞を持つという事。発泡スチロールの1/100の密度というから驚きです。開発した、「ボーイング社 HRL ラボラトリー」のメンバーによると、金属製超微細チューブを格子状に組んで作り上げたそうです。このチューブ自身も内部が空洞になっており、壁の厚さはわずか100ナノメートル(1mmの1/10,000)です。人の髪が0.5~0.1mmですから、実にその1/1,000です。

この格子状構造はヒトの骨からヒントを得て作られました。外側は固く、内側は柔らかい「」が存在します。この材料の「髄」には相互に連結したチューブが張り巡らされており、強度を保つ働きをしています。素材となった合金の組成などは非公開ですが、2011年の試作品ではニッケル-リン合金が使われていました。

HRL ラボのリーダー、Gail Taylor-Smith 氏によると、この技術は宇宙開発にも役立つとのことです。「この素材に柔軟性も持たせる事が出来れば、人工衛星を打ち上げるときは折りたたんで、宇宙に来たら展開するようなものを設計することも出来るようになるでしょう。」

それもまた夢のある話ですが、先に飛行機と車に応用されることでしょうね。衝撃吸収や安全性に貢献するだけでなく、より多くの荷物を運べる飛行機などが期待されます。

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