目覚めるときに働く脳の部位が判明!植物状態の治療に一筋の光明

脳は人体の中でも特にミステリアスな器官です。人間を人間足らしめている、人間のアイデンティティともいえる脳ですが、その研究はまだまだ進んでいません。今回、スイスのベルン大学の研究者らによって、神秘のベールがまた一枚はがされました。

Scientists discover how your brain wakes you up

http://www.engadget.com/2015/12/25/sleep-awake-brain-neural-circuit/

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脳の中心部に覚醒を司る部位を発見

研究者らにより、ある機能に関与する脳の部位が明らかになりました。浅い眠り、いわゆるノンレム睡眠を終わらせ、朝目覚めるのに関与する部位です。ベルン大学のAntoine Adamantidis教授のグループは、脳内の「視床」と「視床下部」と呼ばれる2つの部位に挟まれた、ある神経回路を発見しました。そしてマウスを使い、光刺激に対する反応を調べました。その結果、この領域を刺激すると浅い眠りから覚醒するのが早くなるということがわかりました。そして刺激を集中させることにより、長時間眠らないで行動するようになることがわかりました。

植物状態からの回復や不眠症の治療にも

Adamantidis教授によると、今回の発見により、将来的には植物状態やほとんど意識の無い状態から、患者の意識を呼び戻すことが出来るようになるかもしれないとのことです。さらには睡眠障害で苦しむ患者のためにも応用が期待されますし、少なくともなぜ夜眠れないのかを解明する手掛かりにはなると考えられています。

脳に電気刺激を加えるというアイデア自体は新しいものではありませんが、以前は脳の他の部位がどのような機能を持っているか、その部位が睡眠に関してどのような影響を与えるのかといったことがわからないまま使われてきました。今回の研究により、よりスマートで効率的な治療を行えるようになるでしょう。

とはいえ、Adamantidis教授はこう釘を刺してきました。「私たちは大きな一歩を踏み出しましたが、今回の結果に基づいた新しい治療法が編み出されるには、まだまだ時間が必要です」

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