中国で大気汚染対策の新兵器登場!その名は「ミストキャノン」

中国は積極的な近代化政策を進めており、他の国が数十年かけてやってきたことをわずか数年で達成しようとしています。その経済成長は著しく、大幅なGDPの成長を成し遂げましたが、一方で深刻な大気汚染に苦しむことになり、北京のPM2.5は日本でも大きく報じられました。

China is using mist cannons to fight air pollution

http://www.geek.com/news/china-is-dealing-with-air-pollution-using-mist-cannons-1642926/

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深刻な大気汚染に苦しむ中国で新兵器導入

大気汚染に苦しむ都市のうちいくつかで、ある秘密兵器を導入して汚染を解決しようという動きがあります。その秘密兵器とは、ミストキャノンです。

大気質指標というものがあります。大気中の微粒子による汚染の程度を示す指標の事で、中国では「空气质量指数(空気室指数)」という正式名称で、PM10、PM2.5、一酸化炭素、二酸化硫黄、オゾン、二酸化窒素の6種類の物質を測定対象としています。中国の多くの都市では、肺や咽喉といった呼吸器に特に問題のない健康な人でも明らかな症状を呈する「严重污染(深刻な汚染)」を示す指数300を越える日が常態化しています。特に北京では指数700を越える日が何回も観測されています。カナダからきれいな空気を輸入しているという話も、あながち笑い話ではないのです。

雨の日の後には空気がきれいになる

この指数は雨の降った後には下がり、晴れた日が続くと上昇するという特徴を持ちます。雨粒などの水滴が空気中の微粒子をキャッチして、地面に落として洗い流してくれるのでこのような動きが起こるのです。そこで建築・採掘業でよく知られた技術を大気汚染対策に用いることが考えられました。湖南省の「九九矿安(Jiujiu Mining Safety)」は自社のミストキャノンを大気汚染対策に売り出したのです。

ミストキャノンはその名の通り、水を細かい霧状にして空気中に散布する機械です。水滴が空気中の微粒子を捕まえて、空気中の微粒子濃度を低下させます。もともとは採掘現場で水を噴霧し、炭塵が作業員の肺に入るのを防ぐために使われていましたが、同じことをPM2.5などの微粒子でも行っているわけです。車両に搭載したばあいのコストは1台あたり1,200万円にも上りますが、小型の固定型であれば114万円ほどで済みます。

PM2.5にはまだまだ効果薄

この機械のアップグレード版は10マイクロメートル(1/1,000ミリメートル)という極小サイズの水滴を散布する事ができます。これはPM10などの微粒子を捕まえるために最適な大きさとされています。これよりも小さいPM2.5などは現在の技術では対処が難しい(出さないようにするしかない)とされています。特別な化学物質を使わないこの機械ですが、まだまだ改良の余地があるようです。

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