今日のGoogleロゴはClara Rockmore(クララロックモア)の生誕105周年を記念したオリジナルロゴになっています。
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テルミンとは
テルミンとは、ロシアの発明家レフ・セルゲーエヴィチ・テルミンが1919年に発明した世界初の電子楽器で、その特徴は楽器に一切触れることなく音楽を奏でるという仕組みです。
当時、ロシアの人々に“未来から来た楽器”と驚かれたそうです。

モーグ社製テルミン MOOG Etherwave
テルミンの本体からは、通常2本のアンテナがのびていて、それぞれのアンテナに近付けた一方の手が音高を、もう一方の手が音量を決めるようになっています。
その仕組みとはなんと、演奏者とアンテナとの間に蓄えられる静電容量が変化することを利用して、ピッチを変更するというから驚きです。
つまり演奏者と楽器の間で一種のコンデンサーができているということです。
そのため、演奏者の体格や衣服による静電容量の違いや、周囲の環境によっても静電容量が変化するなどとても繊細な楽器で、熟練した奏者でないと演奏は難しいんだそうです。
そのため、現在はシンセサイザーなどにその地位を奪われていますが、いまでも恐怖映画やSF映画の音楽に不安定なテルミンが起用されることがあります。

現代のテルミン
クララロックモア(Clara Rockmore)
クララロックモア (1911-1998)は1930年代ごろに活躍したテルミンのヴィルトゥオーソ。
彼女は全米で公演し、テルミンの発明者であるテルミン氏とも深い関係にあったといわれています。
彼女の演奏は映像にも残されています。
以下はサンサーンスの「白鳥」を演奏する様子。
Googleのトップロゴ
ちなみにこの曲がGoogleのテルミンレッスンのミニゲームで流れる曲になっています。
そしてこれがGoogleのトップロゴのテルミン。
左の女性がクララロックモアで、右の機械がテルミンですね。
これ実はちゃんと手を上げると音量が大きくなり手を下げると音量が小さくなります。
左に行くにつれて音程が下がっていきます。
レッスンをクリアすると、
自由に演奏できるようになります。
歯車のボタンを押すと細かな調節までできるようになっていて、意外と本格的です。
ビギナーモードをオフにすれば音階の表示もなくなって完全に本物のテルミンを演奏する感覚を味わうことができます。
暇つぶしにでも演奏してみてはいかが。
関連リンク:https://www.google.com/doodles/clara-rockmores-105th-birthday