コーヒーは健康で長生きするための飲み物だった

「この食べ物は健康に悪い」「これを飲めば血管年齢が○○歳若返りますよ」

テレビで、ネットで、あるいは新聞の折り込み広告で、このような文字を見ない週はないでしょう。今回はコーヒーについてです。

Drinking coffee can lead to a longer and healthier life

http://www.geek.com/science/drinking-coffee-can-lead-to-a-longer-and-healthier-life-1639724/

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以前、コーヒー豆を炒ると肺が悪くなるという記事をご紹介しました。コーヒー豆を炒るとジアセチルという揮発性物質が発生し、これが肺にダメージを与えるという記事でした。

アメリカ心臓協会の発表によると、むしろコーヒーを毎日飲む人は健康で長生きな傾向にあるらしいのです。コーヒージャンキーといえるほど飲まない人でも効果はあるようですので、なんとも嬉しい研究結果です。

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コーヒーで早死にのリスクが低下

ハーバード大学公衆衛生大学院Walter Willett 博士は今回の研究を主導した研究者であり、その論文は循環器系の学術雑誌『Circulation』に掲載されました。どなたでも無料で読めますので、興味のある方はリンクをクリックしてください。この論文の中で博士は「コーヒーを全く飲まない人に比べ、1日に3~5杯飲んだ人は若齢での死亡リスクが約15%低下していました」と述べています。また、カフェインレスのコーヒーを飲んでいる人でも同じ効果が見られたそうです。

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コーヒーを飲むことによる延命作用については一般には解明されてはいませんが、それは置いておくとしても、コーヒーにはⅡ型糖尿病脳卒中、さらには心疾患パーキンソン病のリスクを抑える効果も報告されています。今回の論文では、なぜコーヒーがいろいろな病気を抑制するのかについては触れていませんが、おそらくはコーヒー豆がポイントになるだろうと予想されています。コーヒー豆には栄養素や、健康分野で注目を浴びているフィトケミカルが豊富に含まれているのです。

カフェインの摂り過ぎには注意

この結果はコーヒーを飲んでいる人についての結果ですので、喫煙者ではコーヒーを飲むか否かで差が出るかはわかりません。また、カフェインの摂り過ぎも悪影響があることが報告されています。推奨されるカフェインの一日当たりの量は400mgです。そしてご家庭でコーヒー豆を焙煎している方は冒頭の記事を思い出してください。

大規模コホート研究

Willett 博士は多くの事例から今回の結果を導き出しました。このような研究法を「前向きコホート研究」といいます。たとえば、『男性医療従事者の疫学研究』からは40,000名の男性医療従事者についてのデータを集め、何度か行われた『女性看護師の疫学研究』からは計167,000名の女性医療従事者のデータを集めました。被験者の約95%は健康で中流家庭の白人ですが、博士によると今回の発見は全ての人に言えるだろうとのことです。最初に触れた記事とも併せて考えると、毎朝大き目のカフェでコーヒーを1杯飲むのが健康のコツと言えるのではないでしょうか。

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