目が見えない人格と目が見える人格を合わせもった多重人格の女性の謎とは?

目が見えなくなって15年以上経ち、ある日突然見えるようになるというのはどのような気分なのでしょう。ここまで書くと、最新の手術で視覚を取り戻した話のように聞こえますが、そうではありません。

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http://www.geek.com/science/37-year-old-blind-woman-regains-sight-as-teenage-boy-1640414/

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女性の中の青年

あなたの見ているはあなたのもの。あなたの身体もあなたのもの。でもあなたのは思春期の青年。その青年や、あなたの中にいる他の人格は、目の見えないあなたの身体を通して物を見る事が出来る、ということが起こり得るのです。

これはドイツ人女性のB.T. 氏に起きた事例です。彼女は17年前に事故に遭い、後遺症として皮質盲を患っていると診断されました。この皮質盲というのは、目の機能は正常なのに、それを認識する脳の機能がダメージを受けている状態です。加えて、彼女は解離性同一性障害も患っていました。かつては「多重人格障害」と呼ばれていたものです。

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人格によって見える/見えないが切り替わる

解離性同一性障害のカウンセリングを受けている時、その時は冒頭の青年の人格が現れていたのですが、机の上にある本の文字を読み上げたのです。ゆっくりとではありますが、彼女(彼?)は自分の周りの世界を「見る」事が出来るようになっていきました。今では彼女の中にいる人格の多くが視覚を取り戻しているそうです。対光反射検査やウソ発見器、脳波測定器など様々な検査を行った結果、人格が切り替わることで視覚機能も完全に知り替わるということがわかりました。

この不思議な現象の真実

彼女を診察した医師によると、どうやら彼女の目が見えないのは脳機能の異常ではなく(つまり皮質盲ではなく)、心理的な問題であったようです。事故のトラウマから、文字通り「目の前の物を見ることを拒否」したのでしょう。彼女の例は非常にまれなもので、解離性同一性障害自体の研究や、我々の心がどのように自分を守っているかの研究に大いに役立てられることでしょう。

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