超音波でより効率的に医薬品を届ける方法

クーロン病、潰瘍性結腸炎、その他の腸疾患を患っている患者にとって、医薬品を適切な場所まで届けさせるのは大変な作業で、なにより非効率的です。

ULTRASOUND COULD DELIVER DRUGS MORE EFFECTIVELY TO GI TRACT

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腸というのは医薬品中の分子を吸収するのがしばしば遅くなることがあり、数時間かかる事もあります。こういった方法は、消化器疾患を持つ患者にとっては難しいものがあります。消化器疾患があると、頻繁にトイレに行かなければならない場合が多く、医薬品が吸収される前に排泄されてしまうのです。学術雑誌「Science Translational Medicine」に先日掲載された論文によると、MITの研究者が、超音波を使うと同じ医薬品でも効率よく消化管に吸収されるということを発見しました。

超音波というものは数世紀前からその存在を知られていましたが、超音波を医療目的、特に医薬品の輸送傷の治療を目指した使用法が確立されたのはここ数年の話です。超音波は液体中に細かい泡を作ります。この泡がはじけるときに、医薬品が組織に出入りするのです。正しく用いれば、組織にダメージが行くこともありません。

この論文では、ヒトの組織と生きているブタとマウスに2週間超音波を当てました。そして超音波を当てることで、普段消化器疾患を治療するために用いられる3つの医薬品の吸収速度が、どのように変化するかを観測しました。その結果、ヒトの細胞では、2倍~10倍の吸収速度を示しました。他の動物においても同様の結果が得られ、副作用なども見られませんでした。

更なる研究と超音波装置の改良が進めば、この医薬品投与技術は臨床でも研究でも用いられるようになるだろうと研究者らは期待を寄せています。また、この技術で最も大きな恩恵を受けるのは、実際に消化器疾患に苦しんでいる患者でしょう。この手法を使えば、大腸がんや消化器への感染症を患っている患者にも、効率的に医薬品を投与する事が出来るようになるのです。

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