DuckDuckGoとは?個人情報を収集しない検索エンジンの野望と展望

iPhoneの設定画面をいじっているときに、ふとSafariの検索エンジンってGoogle以外に何があるのかなと思ってみてみると

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DuckDuckGoという見慣れない検索エンジンの名前が…

気になったので調べてみると、2008年に設立された新しい検索エンジンでそのコンセプトは個人情報を一切収集しないということ。

現在世界中の検索の約90%のシェアを誇る検索エンジンはGoogleですが(YahooもGoogleの検索エンジンを使用しています。)Googleは世界中のあらゆる情報を整理することを使命としていることからも分かるように、個人情報を集めることに対してかなり積極的です。もちろんそれによってパーソナライズされた検索結果を得られるというメリットは大きいですが、検索履歴などの個人情報を集めることに対しては批判もあることは事実です。

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「DuckDuckGo」個人情報を集めない検索エンジン

そこで現れたのがDuckDuckGoです。

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プライバシーの保護とユーザーの個人情報を記録しないことをスタンスにしたこの検索エンジン。

ふざけたようなネーミングセンスはさておいて、2008年の時点でこのコンセプトで検索エンジンを一人で作ったガブリエル・ワインバーグは先見の明があるといっていいですね。

Wikipediaによると

DuckDuckGoのトラフィック統計によれば2010年4月時点の1日平均のアクセス数は39,406だったが2012年8月での1日辺りのアクセス数は1,393,644まで増加したという。

2013年、アメリカの米国家安全保障局(NSA)が組織的にグーグル、ヤフーなどから協力を得て個人情報収集活動を行っていたことが米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデンによって暴露され、その影響と見られる形で同年6月24日、前月同日の利用件数の倍とで過去最高の360万の利用者があったと報じられた。この問題が浮上してから利用者は急増を続けている

とのことだが、iOS8がリリースされた以降、iPhoneのSafariの検索エンジンとして採用されたことでさらに利用者数は増加しそうです。

実際、公式サイトには、2015年6月に1日に1千万検索を達成したと書いてあったので、情報セキュリティーの重要性が高まっていく中でDuckDuckGoはまだまだ成長の可能性を持っていそうです。

ワシントンポストの記事には

「ワインバーグの野心無き目標はオンライン上で特記に値するほど奇妙で危険な競争相手になる。彼にできてGoogleやBingが出来ないこと全てはGoogleやBingのビジネスモデルにダメージを与え、ユーザーがDuckDuckGoを使うほうがいいと認識するようになったら、ワインバーグが本当にしようとしなくてもビッグボーイにダメージを負わせることが出来てしまう。これは非対称的なデジタル戦争であり、彼の背後にいるユニオン・スクウェア・ベンチャーズはGoogleはスキだらけと述べている。」

とまで書かれています。

DuckDuckGoの検索精度と課題

実際に使ってみての感想を兼ねて、DuckDuckGoの今後について考えてみました。

正直言って、検索精度はGoogleの足元にも及んでいません。例えばiPhone6Sといったビッグワードの検索は割といい感じに結果が表示されますが、そこそこのマイナーワードになると、途端にとんでもない結果が返ってきます。

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また、画像検索は機能しているようですが動画検索はまだまだといった感じ、ニュース検索やショッピングなどはもちろん非対応なので最低限の検索にしか使えないといった印象です。

しかしこれはDuckDuckGoが日本語に対応してからまだ日が浅いことが原因で、英語版で利用してみるとに日本語版よりはストレスなく利用できたように思います。

日本語版でGoogleに代わって使えるレベルにまでなるためにはあとは資金と時間の問題だと思います。

今後の展望

現在すべてのものがインターネットにつながるようになっていく時代の中で、プライバシーという概念そのものが揺らいでいます。

そもそもプライバシーという概念は近代に生まれたものであり、情報化による社会の構造の変化とともにプライバシーという概念自体がなくなるのではないかともいわれているからです。

実際インターネットが登場したころはネット上にメールアドレスを公開したりすることに抵抗を感じる人が大勢いましたが、現在では実名制のSNSであるFacebookで10億人以上が個人情報を公開しています

しかし、一方でそういった急速な情報化の中でプライベートな検索エンジンを求める声も多くありました。このDuckDuckGoはどこまでそういった声にこたえ、その存在価値を確立して行くことができるか。あるいはまたGoogleに立ち向かっていくことができるのかどうか、目が離せません。

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