地球外生命体はいるのか?人類永遠の問いですね。ですが思っているよりも早くその答えは得られそうです。白鳥座の方向に1,480光年離れた位置にある恒星「KIC 8462852」の周囲を回っている物体が彗星などではなく、宇宙人の作ったものであるならば、の話ですが。
Earth-like planet vanishes, researchers believe it was just a ghost in the machine
今回の地球外生命体探査計画は、ハビタブルプラネットの探索も兼ねています。人類が移住できるような星の事ですね。ですがこれまでの研究で、かつてハビタブルゾーンを持つと考えられていた星が実はそうではなかったと判明する件数が増えてきています。つまり、候補となる星が減っているのです。
消えた星「アルファケンタウリ Bb」
最近の研究によると、アルファケンタウリB の周囲を回っていると考えられていたアルファケンタウリBb は、観測データの読み違えによって現れた「幽霊」でした。2012年に科学雑誌「Nature」に発見が報告されたとき、太陽系外に地球に似た惑星が存在し、しかもそれが太陽からわずか 4.37 光年の距離に位置する可能性が示されました。先行研究の著者の一人である Xavier Dumusque 博士と研究チームは、アルファケンタウリB の明るさが変化する特徴を、周囲を惑星が回っているのだと誤解したのです。
信頼できるデータとは
このとき、一週間に数回程度しか観測を行っていなかったので、まばらなデータを見て惑星が存在すると誤認してしまったというのが真相です。それゆえ、最初に発見したチリの La Silla 天文台を使わないと観測できなかったのです。この事故から、信頼のおけるデータを取るには長期の連続的な観測が必要だと認識されるようになりました。
ケプラー望遠鏡
NASA のケプラー望遠鏡を使って観測された惑星はこれの二の舞にはならないでしょう。ここで観測されるデータは、連続的なものだからです。この望遠鏡は15万個の星が輝く視野を四年間写し続けており、信頼のおける光のパターンデータが得られます。これまでにケプラー望遠鏡は、「強さの変わる光」を4,200個発見しており、ケプラーミッションに参加している科学者によると、その 90 %はノイズなどではなく、本物の星であろうとのことです。