スマートフォンの暗号化で捜査が進まない現状 FBIが2カ月かけても破れない

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スマートフォンの暗号化をめぐる議論

アメリカの複数の州でスマートフォンの暗号化禁止法案が検討されていますが、それは一体何故なのでしょう。背景を理解するには、2カ月前にカリフォルニア州の福祉施設で起こった、14人の犠牲者を出した無差別テロ事件の事例が参考になります。

FBIの捜査に大きな悪影響

FBIはこの事件で証拠として押収したスマートフォンにアクセスし、情報を引き出そうと試みました。しかし暗号化のせいでなかなかうまく行かず、丸2カ月経った現在でもアクセスできていないのです。

現段階ではこのスマートフォンが、犯人グループのうち誰の物かすら特定できていません。FBI長官James Comey氏は米国上院諜報活動特別委員会に掛け合い、捜査の大きな障害たりうるスマートフォンの暗号化について現状を改善しようとしています。また、声明の中でいわゆる「バックドア」について以下のように述べています。

「バックドアは必要ない……裁判所の命令に従ってくれればそれでよい。私が言いたいのはそれだけだ」

もっともな意見です。しかし現行の法律では、裁判所の命令に沿う形でソフトウェアを作ることをGoogleやアップルといった企業に要求できないのです。記事冒頭で述べた暗号化規制法案は、こういった状況を見て提出・審議されています。スマートフォンのプライバシーと社会の安全、どちらが優先されてしかるべきでしょうか。どちらも尊重されるべき事柄であるだけに、落としどころを見つけるのにも時間がかかりそうです。

Via: Phandroid

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