Kantar Worldpanel社の毎年恒例のモバイルOS市場の調査結果によると、世界の主要市場9つのうち7つのマーケットでiosが優勢となっていることが判明しました。
アメリカ市場におけるiPhoneシェアが43.5%に
2016年9月-11月の3か月間に及ぶクリスマス商戦では、アメリカ市場のiosのシェアが昨年同時期より6.4%増加し、43.5%と前年同時の37.1%から大きくシェアを伸ばしています。特にiPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 6sは売り上げの上位3機種を独占しており、合計で米市場の31.3%のシェアを獲得しました。
一方でAndroidはアメリカにおけるシェアを大きく落としており、昨年は60.4%であったところが55.3%と半数近くにまで引き下がっています。Android最大手のSamsungはバッテリー問題などの影響で苦戦しており、Galaxy S7とS7は上位4位、5位を獲得したものの、合計28.9%のシェアにとどまりました。
世界各国でもiPhoneのシェアが拡大
またイギリスではWindows Phoneの人気が下がり、iosがシェアを9.1%伸ばしています。同様に、オーストラリア、フランス、イタリア、日本、スペインでもiosが市場シェアを拡大しており、アメリカ・イギリスと合わせて7つの主要市場において「iosがシェアを拡大し、Androidが縮小している」という構図となっています。
中国・ドイツでは苦戦
一方で、中国とドイツに関してはAndroidが勢力を増しており、特に中国では国内ブランドのスマートフォンが強く、iosがシェアを5.4%落とす形となっています。しかしながら中国でも都市部に限ってはiPhoneが健闘しているようで、iPhone 7がOppoのR9を抑えて人気機種第一を獲得したようです。
日本では長らくiPhoneシェア率が世界一とAndroid優勢の世界市場とは一線を画していましたが、2016年9月-11月期はiosが2015年1月以来の市場シェア率を収め、世界でも「iPhone化」が一層進んでいるようです。
2017年はiPhoneの10周年記念の年となり、これまでのiPhoneとは全く異なるiPhone 8の出現などが噂されていますが、iPhone 8の誕生により世界のiPhone化にますます拍車がかかるのか要注目です。