完全な防水機能を備えたiPhoneというのは、いまだAppleから発売されていません。iPhone6 は他の iPhoneモデルよりは防水性が高いようですが、それでも完全とは言えません。Apple は防水機能をそこまで重視していませんが、防水以外の水対策の開発には積極的です。本体内に液体が存在するのを感知すると、電力や音を使って液体を排出する機能を開発しています。
Your next iPhone might save itself from water spills
http://bgr.com/2015/11/12/iphone-smart-waterproof-features/
Appleが新たな液体排出法の特許を申請
科学技術ブログ「Apple Insider」によると「開口部からの液体排出法(Liquid Expulsion From an Orifice)」というタイトルの特許書類で、iPhone がマイクやスピーカーなどの空洞部分から集めた液体を排出する方法を描いています。この技術は音響センサーや湿度センサーを使って水の存在を感知し、状況に応じた行動を起こします。
電気の力で水を動かす
液体が存在することを感知すると、本体内壁を部分的に帯電させたり放電させたりして、電気を通す物質である水を引き寄せたり押しやったりできるようにします。帯電や放電を繰り返すことで、水を外に排出する仕組みです。スピーカーのような場所では、音のエネルギーを使って水を外に出します。
iPhone7 にこの機能が使われる可能性は?
断っておきますが、これはあくまでも特許に記載されている技術ですので、将来的に Apple が、この技術を iPhone に応用するかは未知数です。iPhone7 は防水仕様になるという情報はあります。ですがこの特許に記載のある技術を用いるのかを判断するのは、時期尚早というものでしょう。