新型4インチiPhoneは6sとは違った方向への進化
ここ数年のiPhoneシリーズのディスプレイは大きくなる傾向にあり、iPhone 5sでは4インチだったものがiPhone 6/6sでは4.7インチ、6 pus/6s Plusでは5.5インチとなっています。市場では4.7インチよりも小さいディスプレイを備えたモデルを求める声も多く、アップルとしてもこれに応えない手はありません。そのために取った戦略が、最新モデルの6sを小型化するのではなく、2013年に発売された4インチモデルである5sの後継機種を作るというものです。6cは5sの面影を強く残すデザインになり、3.5ミリヘッドフォンジャックも残るということですので、話題のiPhone 7とは違った方向への進化と言えるでしょう。
6c、7c、5e、5seと候補となる名前が多数
6cは社内では「N69」というコードネームで開発されてきました。そして発売されるときの名称も「iPhone 6c」「iPhone 7c」などいろいろな候補が上がっていましたが、ここにきて「iPhone 5e」「iPhone 5se」なども候補に名乗りを上げました。
由来ですが、5eは「現在最後の4インチiPhoneである5sの発展型なので、強化や拡張を表す『enhancement』から取って5e」だそうです。
5se(5SEという表記もあり)は2通りの説明があり、1つは5eと同様「5sの『enhancement』版なので5se」とするもの、もう1つは「4インチiPhoneの『Special Edition』だから5se」としています。
実際、アップルの従業員の話では「5se」のデザインは5sを継承したものになる一方、内部のソフトウェアやハードウェアはiPhone 6以降の機種の技術を取り入れたものになるとのことです。
新型4インチiPhoneの5sからの変更点
この従業員の話では、「iPhone 5se」は5sから以下のようなアップグレードがなされているそうです。
- 面取りがされていて輝いていた縁がiPhone 6シリーズのように丸くなる
- iPhone 6と同じ8メガピクセル背面カメラと1.2メガピクセル前面カメラを搭載
- 動画撮影時に大パノラマ撮影機能とオートフォーカス機能を実装
- 健康アプリで標高を図るための高度計を装備
- Apple Pay用にNFCチップを搭載
- iPhone 6同様A8チップとM8チップを採用
- iPhone 6sのようにBluetooth 4.2、VoLTE、802.11ac WiFiチップを装備
- 同じく6sよりライブフォト機能を実装
- 本体カラーは6s/6s Plusと同じシルバー、スペースグレー、ゴールド、ローズゴールド
気になるのはライブフォト機能です。これは6sの3D Touch機能を前提としたものなのですが、5seのディスプレイは5sと同じで3D Touch機能はないはずです。
「iPhone 5se」は現在発売に向けて製作段階にあり、正式なスペックの公開などは3月中、実際の発売日は3月の終わりから4月の初めにかけてを予定しています。
Via: Apple readies ’iPhone 5se’, not ‘6c’, for March/April with curved edges & Live Photos