宇宙ステーションで咲いた初めての花

火星や木星といった地球から遠く離れた星に行こうとした際、食糧問題は避けて通れません。必要な分を初めから積んでいくのはコストもかかりますし移動できる日数も限られてしまいます。NASAは宇宙で作物を育てる研究を行っており、これまでレタスを育てることに成功しています。そしてレタスよりも栽培の難しいヒャクニチソウも育てていたのですが、先日初めて宇宙でヒャクニチソウの花が咲きました。その裏にはある宇宙飛行士の決断がありました。

Astronauts grow first ever flower in space

http://www.geek.com/science/astronauts-grow-first-ever-flower-in-space-1644906/

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レタスの次はヒャクニチソウ

来るべき火星への旅行に向けて、NASAは宇宙で植物を育てることに関しても研究と訓練を続けています。国際宇宙ステーション(ISS)に乗り組んだ宇宙飛行士たちは数か月間にわたってレタスを育てる実験を行い、見事成功して収穫の一部を食べることができました。そして昨年の後半からはレタスよりも栽培の難しいヒャクニチソウを育て始め、先日その最初の花が咲きました。

NASAの命令を放棄した宇宙飛行士

宇宙飛行士にヒャクニチソウを育てる任務が与えられた際、NASAは適切と思われる水やりスケジュールを考案しました。しかし12月の後半に宇宙飛行士の1人Scott Kelly氏が元気のないヒャクニチソウの姿をTwitterに投稿し、映画『オデッセイ』で火星でジャガイモを育てた主人公のごとき精神を発揮してヒャクニチソウを元気にしようと決意しました。そしてその第一歩は、NASAの水やりスケジュールを放棄することでした。

もしこれが火星へ行く途中であれば、いつどのくらい水をやるかを決めるのは乗組員の決める事だとKelly氏は考えました。Kelly氏がヒャクニチソウ栽培の指揮を執るようになった時、種のコンテナには水漏れが発生していて湿度が異常に高くなっており、このせいで葉が萎れカビまで発生していたのを発見しました。Kelly氏が注意深く見守って数週間が経った頃には、ヒャクニチソウはすっかり元気になりました。そして1月16日、Kelly氏は世界初のISSで咲いた花の写真をTwitterに載せることができました。

宇宙での作物栽培は宇宙進出に必須

ヒャクニチソウを食べることはありませんが、宇宙でトマトなどの作物を育てるときの正しい方法を知るのに役立つことでしょう。NASAは今後数年のうちにトマトの種をISSに持ち込む予定です。火星に赴く際にちゃんと作物を育てることができれば乗組員の自給自足が容易になりますし、食べ物を初めから打ち上げなくて済む分コストダウンにもつながります。

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