宇宙基本計画で日本が2019年に月に無人探査機を着陸させることが明らかに

内閣府が発表した『宇宙基本計画』の中に、月への無人探査計画が含まれることがわかりました。成功すればソ連、アメリカ、中国に引き続き、月に無人宇宙船を送り込んだ4番目の国になります。

Japan is planning an unmanned moon mission for 2019

http://www.engadget.com/2015/11/12/japan-moon-2019/

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JAXA の『SLIM (Smart Lander for Investigating Moon)』

内閣府発表の宇宙基本計画にはこのような文言が書かれています。

(前略)。 太陽系探査科学分野については、効果的・効率的に活動を行える無人探査をボトムアップの議論に基づくだけでなく、プログラム化も行いつつ進める。プログラム化においては、月や火星等を含む重力天体への無人機の着陸及び探査活動を目標として、特に長期的な取組が必要であることから、必要な人材の育成に考慮しつつ、学術的大局的観点から計画的に取り組む。 (文部科学省)

そしてこの月面探査計画と目されているのが、JAXA の『SLIM (Smart Lander for Investigating Moon)』というプロジェクトです。世界が火星やその向こう側に注目する中、日本は最新の着陸技術で存在感を示したいと考えています。JAXAのSLIMのサイトにはこのように書いてあります

SLIMは、具体的には以下の二つの目的を達成することで、将来の月惑星探査に貢献することを目指しています。

  • 小型の探査機によって、月への高精度着陸技術の実証を目指す。
  • 従来より軽量な月惑星探査機システムを実現し、月惑星探査の高頻度化に貢献する。

高精度着陸は、将来の太陽系科学探査において必須とされています。何故ならば、対象となる天体についての知見が増え、探査すべき内容が今までより具体的になっているからです。そのため、ただ着陸するだけではなく、SLIMで目指すような高精度の着陸技術が必要となります

世界が火星やその向こう側に注目する中、日本は最新の着陸技術で存在感を示したいと考えているようです。

計画の意義

この宇宙船は顔認証ソフトを応用し、着陸の際の精度を大幅に向上させています。搭載された技術は月の表面をスキャンし、着陸目標地点から100m以内に着陸できるよう微調整を行います。これは先ほどの三ヶ国よりもはるかに優れた精度です。

(前略)我が国は、宇宙の持つ潜在力を我が国の安全保障能力の強化や国
民生活の向上等に最大限活用するとともに、宇宙を活用して国際社会に
おける我が国のリーダーシップを強化し、人類・社会全体の安全と安定、
繁栄と発展の実現に貢献していく。本「宇宙基本計画」は、そのために政
府が取り組むべき一連の政策を具体的かつ体系的に示すものである。(宇宙基本計画前文より)

この計画を成功させることで、日本は宇宙開発における立場を強化することになります。打ち上げ予定は2019年。東京オリンピックの前年です。

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