木星探査機「ジュノー」が太陽光発電で動く最も地球から遠くまで来た探査機に!

ボイジャー、パイオニア、カッシーニ、そしてニューホライズンズ。小惑星帯を越えて太陽系の外惑星の姿を捉えている探査機はいくつもありますが、今までこの距離まで飛ぶことのできた探査機は全て原子力電池で動いていました。アメリカの木星探査機「ジュノー」は太陽光発電で動く探査機で、先日ロゼッタの記録を抜き太陽光発電で動く探査機として地球から最も遠い場所までやってきました。

Juno sets distance record for solar-powered spacecraft

http://www.engadget.com/2016/01/14/nasa-juno-probe-solar-distance-record/

juno-solar-spacecraft-2016-01-14-01

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太陽から離れると不利になる太陽光発電で最も遠くまで来たジュノー

先日、「太陽光発電でエネルギーを得る探査機として最も地球から遠くまで来た探査機」の記録を、NASAの木星探査機「ジュノー」が更新しました。ジュノーは質量約4トンの探査機で、先日木星へと向かう途中で地球から7億9,300キロメートルの地点を突破しました。これまでの記録は欧州宇宙機関(ESA)の打ち上げた彗星探査機「ロゼッタ」の持つ7億9,200キロメートルでした。ジュノーには長さ9メートル超の太陽光発電パネルと18,698個の太陽電池が積まれており、当たる太陽光がどんなに弱くても発電することができます。「太陽から木星までの距離は地球までの5倍の距離がありますので、ジュノーに届く光の強さは25分の1になってしまうのです」とジュノー計画の総責任者Rick Nybakken氏は語ります。

記録達成は通過点 木星についてからが本番

これまで8億キロメートル以上地球から離れて、木星やそれよりも遠くへ行った宇宙探査機は合計8つ存在しますが、すべて原子力電池で動いています。太陽光発電での記録突破は素晴らしいことですが、ジュノーにはこれからやるべきことが山積しています。今年の7月4日に木星に到達し、木星まで5,000キロメートルの高度まで接近して33回周回します。ジュノーは木星の厚い雲と激しい嵐を探査して「木星の起源、構造、大気、磁気圏についての情報を集める」ことを任務としており、データを観測し終えるとエウロパに衝突するのを回避するため、木星へと突入する予定です。

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