爆発しないリチウムイオン電池がついに来た

今でこそリチウムイオン電池の熱暴走と膨張は大分改善されていますが、ホバーボードの出火事故などを見てもわかるように事故の危険性はいまだに付きまといます。今回開発された新型リチウムイオン電池は熱を感知して自動でシャットダウンするという安全性の高いもので、本格的に導入されれば電子機器からの出火事故は大幅に削減されるでしょう。

Finally, a lithium battery that doesn’t explode

http://www.engadget.com/2016/01/11/lithium-battery-research/

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過熱を判断して自動でシャットダウンされるリチウム電池

リチウムイオン電池は一度オーバーヒートすると膨張し、発火することもあります。粗悪なホバーボードの爆発が相次ぎ、飛行機に持ち込めないのはこのためです。この問題を解決するため、スタンフォード大学の研究チームが新型のリチウムイオン電池を開発しました。この新型電池はオーバーヒートすると自動でシャットダウンし、熱が取れて正常の範囲内に戻るとまた自動で起動するという優れものです。安全性が高まるという意義の他に、オーバーヒートによって充電池が痛んで寿命が短くなっていた問題も解決しています。

安全性のカギは極小サイズの「ヒューズ」にあった

熱を検知して自動でON/OFFを切り替える技術を実現するため、研究者らは充電池の周囲に、ウニのようなトゲの付いた伝導性ニッケル粒子をつけたゴム性フィルムを配置しました。充電池に限らず物体は過熱すると膨張しますが、フィルムが膨張することで金属粒子は互いに離れることになり充電池の回路が遮断されます。過剰な熱を利用した物理現象で安全性を保つという点で、ヒューズに似た仕組みであると言えるでしょう。そして冷えるとフィルムは元の大きさに戻り、金属粒子はまた近づいて受電地がONになります。冷えたら勝手にヒューズを付け直してくれるのですね。この技術が全ての充電池に導入されれば、オーバーヒートによる電子機器からの出火はなくなるでしょう。

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