微量の黄鉄鉱だけでバッテリーの容量や充電速度を飛躍的に向上させる技術が開発される!

バッテリー技術向上のため、ありとあらゆる実験が行われています。そして新たに、少量の黄鉄鉱を使った実験により、電池の性能が向上する可能性が示されました。この黄鉄鉱、別名を「愚者の黄金」といって、金に見た目がよく似ていることで有名です。

Fool’s gold used to supercharge lithium-ion batteries

http://www.geek.com/chips/fools-gold-used-to-supercharge-lithium-ion-batteries-1639419/

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黄鉄鉱

上の画像にあるのがその黄鉄鉱です。立方体型の結晶を作ることで有名で、筆者も10代のころに実物を見たことがあるのですが、非常に美しく、とても鉄と硫黄で出来ている(FeS2)とは思えませんでした。

黄鉄鉱が電池の性能を向上させる

バンダービルト大学の研究チームはリチウムイオン電池の研究をしています。この大学の研究チームは、ナノサイズの黄鉄鉱を既存の電池に入れるだけで、電池の容量や充電速度が向上することを発見しました。鍵は黄鉄鉱のサイズです。論文によると、4.5ナノメートル(10億分の4.5メートル)で「転換反応時の鉄の拡散距離に相当」するようで、陽イオンの効率的な交換が行われます。

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利点と現在の問題点

バッテリー分野の新技術などはいつも大きく取り沙汰されますが、その情報を知ってから実施に市場に並ぶまでには大きなタイムラグがあります。あるいは、結局使いものにならなかった技術もあります。ですがこのバンダービルト大学の発見した手法が既存のリチウムイオン電池にも適用できれば、メーカーにとっても製造ラインの改変が最小限で済むでしょう。

導入するのが簡単であると同時に、黄鉄鉱は地上で最も豊富な鉱物の一つですので、非常に安価に手に入ります。寿命が長く、30秒で充電でき、しかも製造コストも安いバッテリー。メーカーにとっても、悪い話ではないと思えますね?実はバッテリーの寿命が尽きるまで、どのように利益を回収するかが問題になってくるのです。

実用できそうなデバイス

今のところ、黄鉄鉱の効果は数十回ほどしか持続しません。それゆえスマートフォンやタブレットに使うには問題が残りますが、あまり電力を使わず頻繁に充電しなくても良いようなデバイスになら使えるかもしれないとしています。早くこの技術を使った大容量モバイルバッテリーが登場して欲しいところです

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