マスターカードがパスワードの代わりに顔認証システムを開発中
クレジットカードでオンライン決済をする際、セキュリティとしてパスワードを入力することを求められるのが一般的です。
ですがパスワードには、一度知られてしまうとセキュリティの役に立たなくなるという大きな弱点がありました。
大手クレジット会社マスターカードはその対策として、パスワードではなく自分の顔写真を撮影することで本人確認を行う「顔認証アプリ」の開発に取り組んでいます。
2016年夏に欧米各国で運用開始
このアプリは2016年の夏に携帯電話、タブレット、パソコン版が公開される見通しです。
使用可能な国はアメリカ、イギリス、カナダ、オランダ、ベルギー、スペイン、イタリア、フランス、ドイツ、スイス、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマークとなっています。残念ながら日本を含むアジア地域での公開は未定です。
生体認証に未対応のウェブサイトなどでの支払いがより安全に
顔認証の際には、写真をカメラの前にかざすことで認証できてしまう問題をクリアするためにまばたきをして見せる必要があります。
あるいは顔での認証に代えて指紋認証を行う機能も準備されています。
マスターカードによりますと、きちんと保護された安全な方法でこれらのデータは送受信されるとしていて、パスワードと違って盗まれることのない認証機能ですので、より確実に第三者による不正取引を防ぐことができると期待しています。
iOSやAndroidデバイスが指紋認証によるアプリ内購入をサポートしているように、現在では生体認証はモバイルデバイスのスタンダードになりました。
ですが生体認証に対応していないウェブサイトやスマートフォンを使っているユーザーも多く、こういったケースには今回のマスターカードのアプリが役に立つことでしょう。
Via: MacWorld