プラスチックではなく、紙を重ねる3Dプリンター

3Dプリンターは液状のプラスチック素材を細いノズルから絞り出し、それを何層にも重ねて立体構造を作ります。出来上がったものをそのまま何かの用途に使うことも出来る優れものですが、換気設備が必要などの制約もあります。そんな中、アイルランドの会社がプラスチックでなく紙を重ねる、安全性の高い3Dプリンターを開発しました。

New 3D printer makes models out of paper, ink, and glue

http://www.geek.com/news/new-3d-printer-makes-models-out-of-paper-ink-and-glue-1644061/

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プラスチックではなく紙を使う新型3Dプリンター

多くの3Dプリンターは、溶けたプラスチック素材を用いてデジタル情報から物体を作り上げます。ですがMcor社の「Arkeプリンター」は違い、どこの家庭にもあるような、古くて面白味の無いプラスチックよりも古い素材「」を使います。これまでの3Dプリンターと違うのは、紙を切って糊で貼り合わせて三次元構造を作るという点です。

Arkeプリンターは作業スペースの上に紙を置き、一層ごとの大きさに切ってそれを重ねていきます。これまでの3Dプリンターがプラスチックでやっていたことを紙でしているのです。一層ずつ作っていくのですね。違いは様々な色の紙を使えるということと、紙の層は糊で張り付けていくということです。紙の厚さという非常に細かい解像度で色を付けることが出来るので、非常に完成度が高く仕上がります。

コスト、設備、リサイクル性などの多くの利点

紙を使うことで、これまでのプラスチック3Dプリンターに比べて様々な利点が生まれます。例えばプリントが完了すればほぼ完成品とも言えるようなクオリティに仕上がり、プラスチック3Dプリンターで作ったときのような彩色する手間が省けるという点です。複数の色のプラスチックを使えるプリンターも存在しますが、2つか3つの色を使うだけでも、複雑で高価な機種が必要になります。Arkeプリンターなら違う色の紙を用意するだけでOKです。また、多くの3Dプリンターは特別な換気設備が必要ですが、Arkeプリンターは紙とインクと糊しか使わないので、オフィス内に置くのにも全くもって安全です。Arkeプリンターで作ったものがもう不要になったら、そのままリサイクルゴミに出してしまえます

ここで一つ注意しなくてはいけないのは、Arkeプリンターが作るのは「模型」だという点です。プラスチックや金属ではなく紙ですので、何かの用途に使えるものではないのです。ターゲットとしては主に学校やオフィスが考えられており、今年の前半には5,995ドル(約72万円)で販売されます。

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