銀行は無からお金を創造している
お金はどこで作られているか
誰しもがお金を使ったことがあるし、あるいは金融機関からお金を借りたことがあるはずです、しかし「お金とは何か」について正しい知識を持っている人はどれだけいるのでしょう。
私達が「お金はどこからやって来るの?」と疑問を持つ時、
造幣局が紙幣を印刷したり貨幣を刻印している様子が心に浮かぶ。
私達はお金が政府によって作られていると信じている。
それは本当だ。でも真実の一端にすぎない。 (Money as Debt)
私たちがお金として考えている紙幣や貨幣はもちろん造幣局によって作られていますが、しかし世の中のお金のほとんどは造幣局によって作られているわけではないのです。
ではどこで作られているか、それは
「銀行と呼ばれる民間の金融機関で毎日とてつもない金額が創造されている」のです。ふつう金融機関というと、私たちは預金者によって預けられたお金を金融機関が貸し出しをしていると信じていますが、それは事実ではありません。
実際には預金や金融機関が稼いだお金を貸すのではなく、「借り手が約束している返済から」お金を創造しているんです。借り手がローンの際に署名をした瞬間、ローン金額と利息を支払う義務を負う。返済出来なければ、家や車などの資産を失う誓約をさせられるのです。つまりその瞬間金融機関は魔法のようにお金を手に入れたことになるのです。
これだけでは少しわかりにくいので、まずは銀行の成り立ちから説明しましょう。
銀行とは何者か
金細工師ゴールドスミスの話
昔々、かつて現在のような貨幣制度のなかった時代は様々なものがお金として使われていました。例えば貝殻、きれいな石、羽根などなど。それは人々が「十分に価値がある」と認めるものでなければいけませんでした。