無からお金を生み出す信用創造とは何か

このころには銀行家が提供する大量のお金がヨーロッパの産業拡大には不可欠なものとなっていました。国は、銀行家のやっていた行為を知っていましたがその力が必要だったのです。国は銀行家のこの不安定なシステムが崩壊することを恐れたのです。

それを防ぐためには法律を使うのが一番簡単な方法でした。こうしてお金を創る方法が法律化され規制化されました。銀行家は無から創り出す金の量の規制に合意したのです。

その限界は、金庫にある金銀の実際の量より何倍も大きなものでした。

その通常の割合というのは実際の金が1の量に対し虚構のお金は9でした。
中央銀行は地方銀行を金の緊急注入をもって支え、それがまた取り付け騒ぎの際に調整として使われました。
一度にたくさんの取り付けが起きない限り銀行の信用貸しは、バブルがはじけたりシステムダウンする心配もなくなったのです。

まとめると
まとめ
  1. 金や銀の預かり証を流通させることによってその紙にお金としての価値をあたえた
  2. 自分のお金だけでなく金庫にある金や銀を担保としてお金(預かり証)を貸し、その利息で儲けると同時に、その一部を預金者に金利として還元した。
  3. やがて、金庫にありもしない金(きん)の預かり証を貸し出し、その金利でさらに莫大な資産を築いた。
  4. その経済力を必要とした国が法の整備を行い、1の金に対し9の虚構のお金を貸すことを認めた

こうして虚構のお金を貸すことができるようになった銀行は、無からお金を生み出すことができるようになったというわけです

スポンサーリンク

99%の人が知らない金融システムの真実

長い間のうち、中央銀行に支えられた銀行ネットワークの準備預金制度は世界的に広がりました。同時にマネーに対する金の裏付けの割合は着実にしぼんでゆき、金との交換券という役割を持たなくなりました。お金の基本の性質が変わったのです。

政府は新しいお金の創造に、準備預金制度として知られるルールを強制する事によって、法的限度を設けました。以前までは1の金から9のお金を生み出していました。お金の性質が変わった後は1のお金から9のお金を生み出せるという仕組みです。この、信用によってお金を生み出す仕組みを信用創造といいます。

以前はお金は価値を表していたのですが、現在は負債を意味します。

どういうことか?

つまり新しいお金は誰かが銀行からお金を借りると創られるのです。結果としてお金の総額は人々が借りられる限界の総借金額となります。

少しわかりにくいのでこれを具体的な話に置き換えるとわかります。

ローンによって生み出されるお金

銀行の預金準備率は9:1とすると銀行は中央銀行に1のお金を預ければ9のお金を貸すことができるといいました。

  1. 中央銀行がA銀行に100万円を供給する。
  2. A銀行はこの100万円をX社に融資し、X社はこの100万円をB銀行の預金口座に振り込む。
  3. B銀行が預かる預金が100万円となり、B銀行はこの10%にあたる10万円を日銀に預け入れる。
  4. B銀行は残りの90万円をY社に融資し、Y社がC銀行に保有の預金口座に振り込む。
  5. C銀行が預かる預金が90万円となり、C銀行はこの10%にあたる9万円を日銀に預け入れる。
  6. C銀行は残りの81万円をZ社に融資し、Z社がD銀行の預金口座に振り込む。
  7. D銀行が預かる預金が81万円となり、D銀行はこの10%にあたる8.1万円を日銀に預け入れる。
  8. D銀行は……

という連鎖が起こり、結局A銀行、B銀行、C銀行、D銀行、……という銀行が預かっている預金額の合計は、中央銀行が供給した資金100万円の1/0.1=10倍となる。

スポンサーリンク