NASA が南極の氷が増えていることを発見

気候学研究者は、ここ数十年の地球温暖化により、どこでどれだけの氷が融けているのかを必死に探ってきました。しかし NASA の最新の研究により、海面レベル上昇の主な要因は南極にはないのではないかとの疑問が浮かび上がりました。

NASA finds Antarctic ice sheet is adding more ice than it’s losing

http://www.geek.com/science/nasa-finds-antarctic-ice-sheet-is-adding-more-ice-than-its-losing-1638391/

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これは気候変動政府間パネルの2013年の報告と食い違います。NASA の最新報告によると、南極の氷は解けるどころかむしろ厚くなっているが、これは長くは続かないであろうとのことです。

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誤解のなきよう

この結論は誤解を生んでいます。この記事を読んでいる方の中に、「今まで言われてきた地球温暖化で氷が融けるというのは嘘だったんだ!」と思われた方もいるのではないでしょうか。南極の氷河が歴史上これまでにない速度で融けている。これは疑いようのないことなのです。

厚くなっている場所、薄くなっている場所

NASA のデータによると、南極大陸の東部、それと西部の内陸部では、毎年 1.7cm ずつ厚くなっています。一方で、南極大陸西部にある南極半島スウェーツ島パイン島では気温の上昇に伴う氷の減少が続いていました

氷が厚くなっているのは、一万年前の最後の氷河期の終わりに始まった降雪パターンによるものです。(比較的)暖かい空気が南極大陸に雪を降らせ、それが何年もかけて圧縮されて氷となるのです。これ自体は良い知らせなのですが、同時に悪い知らせも存在します。

数十年でこれも止まる

現在、大陸内部で増えている氷は、年間 0.23mm の海面レベルの低下に相当します。ですが、1992年から2001年までは年間 1.12 兆トンもあった氷の増加量が、2003年から2008年にかけては8,200 万トンにまで減少しています。NASA の研究チームは、今現在、南極や他の地域にある氷河の融解による海面レベルの上昇を緩和している南極大陸への降雪は、20年から30年の間になくなるであろうとしています。ここでいう他の地域と言うのは、まだはっきりしていません。今のところ毎年の海面レベルの上昇は 0.27 mm ですが、南極以外のどこから融けだしているというのでしょう?

今後の展望

2018年に NASA が打ち上げる人工衛星「ICESat-2」により、この疑問が解決されることが期待されています。ICESat-2 には、先代の ICESat に搭載されていたレーザー高度計の改良版が積まれており、センチメートル単位で氷の厚さを計測することができます。先ほども触れましたが、南極の氷河が急速に融けているというのは揺るぎない事実で、気候変動に気を病む必要がなくなるわけではありません。今後もいわゆるクリーンエネルギーの開発は鈍る事はないでしょう。

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