NASAが膨張型居住モジュールの試験を国際宇宙ステーションで開始:火星へのミッションも視野に

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宇宙では空間も限りある資源

宇宙ではあらゆるものが「限られた資源」となります。

水、空気、食糧、衣服、それから居住空間も何一つムダにするわけには行きません。

中でも居住空間の確保は、特に長期ミッションで問題となるプライバシーの保護など、宇宙飛行士たちの精神衛生的にも重要な課題です。

この問題を解決するための試みとして、NASAはアメリカのベンチャー企業「ビゲロー・エアロスペース社(Bigelow Aerospace)」と共同して、宇宙空間で空気を入れて膨らませるタイプの居住モジュール「Bigelow Expandable Activity Module(通称:BEAM)」の試験を進めています。

国際宇宙ステーションでBEAMの試験を開始

現在は国際宇宙ステーション(ISS)での試験に向けての準備が進められています。

BEAMは初め、空気の入っていない状態で民間の宇宙船「ドラゴン」に積まれてISSに届けられます。

ドラゴンがISSにドッキングした後、ISS側のロボットアームでBEAMを取り外して展開場所にまで持っていき、到着したら徐々にBEAMの中に空気を送り込んでいきます。

空気を送り込まれたBEAMがどのように膨張していくのかをモニタリングするのが今回の試験の主目的です。

BEAMは空気の入っていない状態では約1.7 x 2.3メートルの大きさですが、完全に膨張すると約3.7 x 3.2メートルにまで膨れ上がります

NASAによると、完全に膨らませることで約16立方メートル居住空間が増えるとのことです。

6人分のベッドくらいは入りそうなスペースですね。

今回はBEAMの耐久テストが目的

今回の実験では宇宙飛行士が直接BEAMの内部で生活することはありません。

完全に膨張させた後、BEAM内に多数のセンサーを設置して内部からの空気圧に耐えられるか、強力な宇宙線を遮断できているかなどの試験項目を含めた耐久テストが行われます。

BEAMの有用性が証明された場合、将来行われるであろう火星への到達ミッションでも同じコンセプトのデザインが採用されます

また長距離ミッションだけでなく、地球を回る宇宙ステーションの建造でも膨張型モジュールによるコストダウンが期待されています。

Via: Geek.com

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