失った視力を遺伝子治療でよみがえらせる

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全盲になった女性の視力を遺伝子治療で取り戻す

遺伝子治療を光線治療に応用する手法は「光遺伝学」と呼ばれていますが、今の所は実用化には至っていませんでした。しかし、ようやく実地試験にまでこぎつけたようです。

徐々に網膜の機能が失われていく病気を患い、全盲となったテキサス在住の女性を被験者として、視界の回復を目指して「光遺伝学」が用いられることとなりました。

方法ですが、女性の目に光を感じ取る藻類から抽出したDNAを持たせたウイルスを感染させます(安全性に配慮された改造ウイルスで、遺伝子、DNAを他の細胞に入れるには改造ウイルスが良く使われます)。藻類のDNAから光を感じ取るタンパク質を作らせ、女性の失った光を感じ取る機能を肩代わりさせるのです。

今回の治療では完全に視界が戻るまでには至らないと思われますが、明るい場所にいるか暗い場所にいるかはわかるようになると予想されています。

今後は経過観察

治療に当たった医師たちは今後1年間は彼女の様子を見守るとしており、最大3回の追加治療を行う予定です。

藻類のDNAを導入した細胞は網膜と違い、光の強さを自動で感じ取って感受性を調節することができません。まぶしすぎたり暗すぎたりといったことがあっても、自分ではどうしようもないのです。ですので、実用化するには、光量を調節してくれる「サングラス」が必要になります。

思っていたよりも大変ですが、今までの目にチップを埋め込むような治療法よりも、患者にかかる負担がはるかに少なくて済むという利点は計り知れません。

今後の研究が進めば、一度失った視力を取り戻せるようになる日も遠くはないのかもしれません。

Via: Engadget

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