PC出荷台数が過去最大の下落幅を記録

2015年の夏にはPCの販売不振が囁かれていましたが、年末にかけて事態は急速に悪化したようです。アメリカのコンサルティング会社によるとPC業界全体で出荷台数が前年比10%前後減少し、過去最大の減少を記録しました。

PC shipments see their steepest drop ever

http://www.engadget.com/2016/01/12/pc-shipment-drop-is-worst-ever/

482300532

スポンサーリンク

PCの出荷台数が過去最大の減少

Windows 10は大ヒット商品と言えるかもしれませんが、それでもPC事業を救うには及びません。米国の市場調査会社「IDC」の試算したところによると2015年第4四半期のコンピューター出荷台数は販売が振るわないとされた夏季よりも減少し、実に10.6%落ち込んで前年度比過去最大の減少幅となりました。IT分野のコンサルティング会社「ガートナー」の出した数値はわずかにマシで8.3%でしたが、こちらは特筆すべき数値ではありません。

有名ブランドが業界をけん引していますが、その出荷台数も心許ないものです。Appleは別として、ほとんどのPCメーカーは秋季の売り上げが減少しました。アメリカ市場ではASUSとLenovoが健闘しましたが、他のメーカーにとっては厳しいものでした。そして2015年全体を見てみると、IDCは10.4%、ガートナーは8%の下落と事態は深刻です。

消費者心理とMicrosoftの戦略

なぜ出荷台数が減少したのでしょうか?アナリストたちの分析では、PC購入者の心理とMicrosoftの販売戦略が組み合わさった結果が出荷台数の伸び悩みにつながっているようです。PCを買い替えるペースが年々長くなっている、つまり古いPCでも十分使える期間が延びたのは経験から感じられます。スマートフォンやタブレットのおかげでPCにそこまでお金を掛ける必要がなくなっている状況ならなおのことそうでしょう。そしてIDCはWindows 10への無償アップグレードも売れ行き不振の一因になっていると指摘しています。既に使っているPCで無料で新しいWindowsが使えるのに、あえて新しいPCにする理由はありません。

原因が何であれ、PCメーカーにとって2016年はあまり期待の持てる年ではありません。2015年の秋には大量のWin 10マシンが売れると見込んでいましたが、結果は思わしくありませんでした。Galaxy TabPro SなどのWin 10搭載新型ハードウェアの発売ラッシュによって(それとWin 8のサポート終了を機に買い替えるユーザーもいることで)事態が好転する可能性はありますが、厳しい戦いになる事は避けられません。

idc-pc-q4-2015

gartner-pc-q4-2015

スポンサーリンク