ブルーライトを抑えて27倍の寿命を獲得した有機ELディスプレイ「PCOLED」

RGB 有機 EL 技術は、ハイエンドのテレビやスマートフォンのディスプレイになくてはならない技術です。2018年発売の iPhone にも採用されるであろう有機 EL ですが、いつまでもディスプレイの王者に君臨していられるわけではありません。

Watch out OLED here comes PCOLED!

http://www.androidauthority.com/pcoled-lasts-longer-than-oled-658175/

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PCOLED とは

Plasmon-Coupled Organic Light Emitting Diode (PCOLED)。定訳はまだないのですが「プラズモン共役型有機EL」とでも訳しましょうか。先日台湾の ITRI 社が、この PCOLED を用いたディスプレイを発表しました。従来の有機 EL ディスプレイに比べて約27倍のディスプレイ寿命を実現したとのことです。

従来の有機 EL ディスプレイは、赤・青・緑のそれぞれの色を発する層を用いていましたが、PCOLED は青色光の層の代わりに「プラズモン共役層」を採用して、緑色に近い色を出します。再現できる光の色としては有機 EL と遜色なく、一方でディスプレイ寿命は段違いという優れものです。

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なぜ長寿命なのか

この寿命の違いの原因は、青色の光にあります。青色は他の色に比べて周りの物質を破壊する力が強く、ディスプレイの寿命のリミッターになっていたのです。近年話題の「ブルーライト」という単語がありますね。これも青色の光が目に悪影響を与えることが原因なのです。PCOLED は青色の光を放ちませんので、青色光のリミッターから解放されて約27倍もの寿命を達成したのです。

現状と今後

ITRI はさらなる開発を進める一方で、10cm 四方と15cm 四方のサンプルを用意して、通商パートナーを探しています。本格的に PCOLED を搭載した製品を世に送り出せるのには、まだあと1~2年かかるだろうとのことですが、思っていたよりもだいぶ早い気がします。目にも優しいだろうと思われるこのディスプレイ、実用化がなかなか楽しみな技術です。

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