「落としたトーストはバターを塗った面を下にして着地する」マーフィーの法則というものがありますが、それだとこれに「確率はカーペットの値段に比例する」と続きます。物理学者にして英国アストン大学の教授である Robert Matthews 博士によると、少なくともこの法則の前半部分は数学的に事実であるそうです。
This is why phones tend to land screen down when we drop them
ディスプレイは下を向く事を示す近似式
教授はご自身の物理学の知識を用いて、スマートフォン誕生以来の謎に挑みました。その謎とは「なぜスマートフォンは落下するときにディスプレイを下にして着地することが多いのか」です。
博士はまず、スマートフォンの形状と質感などに注目しました。たいていの場合はツルツルしていて、片手で軽く持つタイプのものです。そして導き出したのが下の近似式。スマートフォンがバターならぬ指の周りを旋回する率を表したものです。
数式を見ただけでは何が何やらわからない?スマートフォンはディスプレイを下にして着地する事が多いとだけわかればOK です。
ひび割れを防ぐたゆまぬ努力
Apple の iPhone 落下時にバンパーを出す機能ですとか、ほぼ破壊不可能なガラスを使ったディスプレイの可能性など、スマートフォンを語る上でディスプレイのひび割れは避けて通れません。iPhone7 は全面ディスプレイになるのではないかとの話も出るくらいですが、ディスプレイは地面にぶつかりやすいと科学的に言ってしまった Matthews 博士の研究。メーカーが涙ぐましい努力を重ねてきたのには、それ相応の理由があったのですね。