冥王星探査機「ニューホライズンズ」が冥王星の南半球に420キロメートルに及ぶ大山脈を発見

plutomountains-ed

スポンサーリンク

ニューホライズンズが冥王星に大山脈を発見

七大陸最高峰という言葉をご存じでしょうか。

地球上にある七つの大陸のそれぞれ一番高い山のことで、エベレスト(アジア)、エルブルス山(ヨーロッパ)、デナリ(北米)、アコンカグア(南米)、コジオスコ(プンチャック・ジャヤとする分類もあり。オーストラリア)、キリマンジャロ(アフリカ)、そしてヴィンソン・マシフ(南極)です。

登山家のあこがれの的ですが、近年は登山道が整備されて以前ほどの魅力はなくなったとする登山家がいることも事実です。

そしてはるか遠い未来には、この「ビッグセブン」のメンバーが「七大陸の最高峰」から「太陽系の最高峰」に置き換わるかもしれません。

その候補に名乗りを上げるかもしれない山脈が、NASAの太陽系外縁探査機ニューホライズンズの撮影した冥王星の画像から発見されました。

この山脈は冥王星地表の南東部の「クトゥルフ(Cthulhu)」と呼ばれる領域に位置し、長さ420キロメートルにも及ぶ大山脈となっています

メタンの雪が積もる冥王星の山脈

この画像は、もともとニューホライズンズが冥王星に最接近した昨年の6月に撮影されたものです。

撮影時点での地表までの距離はおよそ34,000キロメートルと思われ、1ピクセルが680メートルに相当します。

記事トップの画像の右側にある紫色の表示は「Ralph」と呼ばれるニューホライズンズ搭載のマルチスペクトルカメラの画像を合わせたものです。その左にある白い画像と形が良く一致していますが、こちらは光学画像を色調補正したものです。

この2枚の画像から、この実際に白い色をしたものは全て同じ物質であるということがわかります。

NASAの研究者たちは「この白いものはメタンの雪ではないだろうか。地球では山頂に雪(凍った水)が降るように、冥王星でもメタンの雪が降るのではないか」と見ています。

太陽系の登山のメッカは火星宙域に?

現在確認されている中での太陽系最高峰は、小惑星を除けば火星のオリンポス山の21,900メートルです(小惑星「ベスタ」のクレーターの方が麓からの高さとしては上です)。

次いで土星の衛星「イアペトゥス」の赤道山脈(約20,000メートル)、火星の衛星「イオ」のボオサウレ山脈(約18,000メートル)、火星のアスクレウス山(約14,900メートル)、イオのエヴィア山脈(約13,000メートル)、イオのイオニア山東峰(約12,700メートル)、火星のエリシウム山(約12,600メートル)となっていて、これで太陽系ビッグセブンです。

こうして見ると火星周辺に高い山が集中していることがわかります。宇宙旅行が一般化した時代では、火星こそが登山のメッカになるかもしれませんね。

Via: Engadget

スポンサーリンク