野生動物の密猟は地球上で最も貴重な動物を絶滅させかねません。また密猟者は野生動物を守るレンジャーにとっても大変危険なのです。
リンドバーグ財団は密猟者を突き止めるエアーシェパードドローンプログラムの先駆けとなって動物たちの保護に努めています。
ドローンは夜に飛び、象や犀の生息地に忍び寄る密猟者を突き止めます。レンジャーはその位置情報を使って、密猟者が動物や人を傷付ける前に武装して急襲して制圧するのです。
エアーシェパードドローンプログラム
エアーシェパードドローンプログラムは、今月南アフリカで公式に立ち上げられました。リンドバーグ財団、南アフリカ国立平和公園財団、 エゼンベロ・クワズール・ナタール自然保護区とのパートナーシップによって設立されました。
ドローンチームは密猟者が最も多いことで知られているエリアに展開しました。カメラを装備したドローンは、固定翼とマルチローターエアフレームを持ち、一回の補給で約二時間飛び続けることができます。
ドローンに搭載されたカメラは赤外線画像を撮ることが可能で、密猟者の活動がピークを迎える夜に、闇に紛れて這い寄る密猟者を見つけることができます。
エアーシェパードドローンが地上の密猟者を突き止めると、レンジャーチームが密猟者を捕まえるために出動します。
密猟者は、ブラックマーケットで高く売れる動物手に入れるためにはレンジャーをも殺しにきます。
ですからドローンプログラムは密猟者の動きをレンジャーに報せ、待ち構えることができるように設計されています。
今までは密猟者の動きを知らないままパトロールしていたため、密猟者の襲撃に対して脆弱でした。このようにしてレンジャー安全を守れば、象や犀を保護する強いチームが作り上げられていくことでしょう。
リンドバーグ財団によれば、エアーシェパードプログラムを公式に使うための準備をするテストフェーズでも、ドローンが空に居るだけで密猟者が動きを止めることが示された、とのことです。
「野生動物の密猟は数多く我々は行動を開始すべき重大な岐路に立たされています。」とリンドバーグ財団理事長のJohn Peterson氏は言いました。幸運なことに、他のアフリカ各国もまた密猟を重大な問題だと認識していて、エアーシェパードのドローンによる野生動物保護に興味を抱いているようです。
via DigitalTrends