不適合のドナーからでも臓器移植が可能に?

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不適合ドナーからでも臓器移植が可能に?

腎臓移植を待つ患者さんは、適合する腎臓のドナーを待っている人達のリストのあまりの長さにびっくりして、チャンスが余りに小さいからと諦めてしまうことがあるそうです。

ですが、この「脱感作療法」は、ドナーが遺伝的に不適合でも、腎臓移植が成功するチャンスを上げることができるそうです。

人生の残りをずっと人工透析に頼るのではなく、適合に問題のあるドナーからでも腎臓(あるいは他の臓器)を貰うことができるようになるかも知れません。

脱感作療法

これは基本的には、不適合な臓器を受け入れられるように、患者の免疫システムを再構築する手法です。

最初のステップでは患者の血流から抗体を取り除きます。患者血流には、他の抗体が注ぎこまれます。新しく再生成された抗体が身体を守るようになるまでの間、 免疫システムを防御機能無しのままにはしておけませんので。

この研究に携わっている学者は未だに何故かは説明出来ていませんが、再構成された抗体は他人の臓器を攻撃しなくなるそうです。

そしてもし新しい抗体が移植された臓器にとってまだ危険なのであれば、患者の、移植された腎臓を攻撃して来る白血球を死滅させるような薬が処方されます。

先日公開された脱感作ついてのレポートでは適合する腎臓を待ち続けている人の生存率は62.9%だった一方で、不適合な腎臓でも脱感作の後で移植された場合76.5%は生存しているとのことです。

脱感作にはほぼ二週間の時間と約3万ドルの費用が掛かります。腎臓移植の費用約10万ドルと合わせても、一生の間が毎年7万ドルの費用が掛かり、QOL(Wikipedia)を低下させる人工透析比較すれば、どちらが良いかは明白でしょう。

アメリカだけでも腎臓移植移植待機患者リストの五万人が移植された臓器を攻撃する抗体を抱えていると言われています。脱感作療法は多くの人命を助ける可能性があります。

いまは、腎臓移植だけが対象になっていますが、将来的には腎臓だけですなく、肝臓、肺、他の臓器移植にも適用されるかも知れません。

via DigitalTrends

訳注: こう聞くとドナー登録しようかという気になりますが、私の場合、既往症の関係で移植対象外になっています。手術時輸血のお世話になって後で献血しようとしても、輸血を受けたことがある人は対象外になるのと同じですね。恩を感じてからではもう遅いようです。若い頃に献血していたのがせめてもの救いです。

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