新しい特許の申請により、次世代のApple Watchが大幅に薄型化されるかもしれないという情報が入っています。
振動部品をストラップに移行
アメリカ合衆国特許商標庁が22日(木)に発表したところによると、Appleは本体に埋め込まれた「Haptic Feedback (触感フィードバック)」を生み出す振動部品をストラップ部分に移動させることで、本体部分の大幅に薄型化させる特許を申請したそうです。
特許文書によると、電磁技術、圧電技術、電気活性ポリマーなど何らかの技術を用いたハードウェアがストラップに埋め込まれ、それが本体に応じてストラップを横に振幅させるほか、その他の部品によりストラップを上下に動かすか、軸に沿って回転させることが可能となるとのことです。
現在のApple Watch本体にはAppleが開発した「Taptic Engine」と呼ばれるバイブレーション機能が搭載されており、アラートや通知などがある場合前後に振動することでユーザーに伝えますが、その機能がストラップ部分に移動することによって本体の薄型化が実現するということなのです。
なお一言で「振動」と言っても様々な動きがあり、内部に埋め込まれるハプティック(触感)システムによって少しづつ異なってきます。さらに、この部品をストラップの複数箇所に埋め込むこともできるため、実際の次世代Apple Watchでどのような振動を体験できるのはまだ未知な部分が多く残っています。
様々な機能がストラップに移行?
今回申請された特許では詳しく説明されていませんでしたが、このハプティックストラップはホストとなるウォッチ本体から信号を受けて動作するため、本体に結合されたデザインになる可能性が高くあります。本体のデータ転送や充電が可能なストラップもすでに登場していますので、こう言った機能と合わせて様々な機能がストラップに移行する可能性もあるかもしれませんね。
なお今回発表された特許で興味深いのは、特許が申請されたのが2016年6月ということ。Apple Watchは2014年に発売されて第2世代が2016年9月に発売されたばかりですので、新技術を搭載した次世代のApple Watch発表までにはまだまだ時間がかかるかもしれません。