Googleが量子コンピュータ実現の確証を得たと発表!

水曜日、Googleは量子コンピュータ分野の大発見を発表しました。従来のプロセッサよりも1億倍早く問題を解ける量子アルゴリズムを発見したと言うのです。これが事実であれば、映画『I, Robot』に出てくるロボット「サニー」のような人工知能が実現するだけでなく、宇宙開発計画を大いに進展させることになるでしょう。

Google: We have proof that our quantum computer really works

http://www.engadget.com/2015/12/09/google-we-have-proof-that-our-quantum-computer-really-works/

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現実に進む量子コンピュータ研究

去る2013年、GoogleとNASAはカナダの量子コンピュータ会社『D-Wave X2コンピューティング・システム』に共同出資しました。同社の作成した『D-Wave』は、おそらく世界で初めての量子コンピュータであろうと主張されています。もっとも今日に至るまで、専門家も誰一人として本当に量子領域を利用して計算しているかを確認出来ていないのですが。

今回のGoogleの発表は、「量子焼きなまし法」あるいは「量子アニーリング」という技術に重点を置いています。量子焼きなまし法とは、解候補が複数与えられたときに、タスクを完了するための最善のコースを見つける技術の事です。 科学者たちは長きに渡って量子焼きなまし法に取り組んできましたが、これの前提となる2つの技術「焼きなまし法」と「モンテカルロ法」はともに、従来のハードウェア上で動く疑似システムに過ぎません。一方でD-Waveシステムは、量子アレイ上で量子焼きなまし法アルゴリズムが動いていることが確実視されています。

1億倍の速さを誇る量子コンピュータ

『D-Wave X2コンピューティング・システム』は最近、焼きなまし法とモンテカルロ法を実行する従来のシステム上で、新しい量子焼きなまし法アルゴリズムが可能であることを示す試験を行い、素晴らしい結果を得る事が出来ました。下のグラフにあるように、新しいアルゴリズムは比較対象の2つ(共に従来のコンピュータ)をいとも簡単に打ち負かしてしまいました。その速度は、1,000個のバイナリ変数を持つ関数を解く場合に1億倍近く早かったと言います。

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Googleは、今回の研究を公表するまでに長い時間を要してきたとはいえ、今回の結果を「魅力的で、非常に有望な結果」であるとコメントしています。もしこれが実用化されれば、今まで以上の科学技術革命が起こることになります。この技術革命により、様々な分野の科学が飛躍的に進歩する事でしょう。人工知能の研究者はよりスマートで、より早いコンピューター学習システムを開発できるようになりますし、NASAは宇宙計画全体に渡ってロケットの打ち上げをシミュレートできるようになり、また他の分野、たとえば材料科学などにも大きな進展が期待されます。

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