RoboBees。ハーバード大学の開発した、わずか100mgのペーパークリップサイズのこのドローンは、本物の蜂にも匹敵するほど巧みに動くロボットです。
RoboBees: Flying Robot Bees Can Now Swim, Too
http://www.seediscover.com/2015/10/06/here-come-robobees-flying-robot-bees-can-now-swim-too/
ハーバード大学が開発した「RoboBees」とは
このドローンは空中をやすやすと飛び回ったりホバリングしたりでき、羽ばたく回数は1秒間に120回にもなります。そして更なる能力を手に入れたことで、モデルとなった昆虫をも凌ぐことになりました。このドローン、水の中を飛ぶ事が出来るようになったのです。
自然界では、アヒルが飛ぶことと泳ぐことを両立していることが知られています。このドローンは水に飛び込んで浅い場所に潜った後、空気中よりも遅い毎秒9回のペースで羽を動かす事が出来ます。これは単にこのドローンをユニークなものにするために作られた機能ではありません。科学活動と研究活動のため、自律型のドローンを作ることが目的だったのです。
開発過程でハーバードチームは壁にぶち当たりましたが、ハードを変えることなく開発に成功しました。壁の一つは、ドローンを自律型にできるほど強力で小型のバッテリーがなかったことです。
このドローンは超小型ですので、航続時間も短いものとなります。さらに、飛行モードから水泳モードに移行するときに水面の表面張力を破らねばならないのですが、そのためには継続的に羽に注油しなければならないのです。注油をなくすと、今度は水面から飛び出してスムーズに飛ぶにはもっと強力な電池が必要になるのです。
ハーバード大学の研究者たちは現在、ゆくゆくは陸上でも沖合でも働けるようにすることを目標として、このドローンを「本物の」蜂にしようと血道をあげています(そういえば蜂は英語で drone とも言いますね)。現在の目標は強風に負けないようにし、他の懸案事項を解決することです。