彗星探査機『ロゼッタ』が地球外に生命の構成成分が存在することを確認

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ESAの彗星探査機「ロゼッタ」が宇宙で生物の構成部品を発見

生命を構成するうえでカギとなる物質は、地球誕生後間もなく降り注いだ隕石や小惑星によってもたらされたのではないか。

ダーウィンの『進化論』が発表されて以来、地球生命の始まりに関する議論は絶えまなく行われてきましたが、この「生命の部品は宇宙から来た」という説は、可能性の一つとして真剣に研究されてきた学説です

欧州宇宙機関(European Space Agency:ESA)は先日の金曜日、ESAの彗星探査機「ロゼッタ」が着陸して調査を進めていたチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の地表から、リンやアミノ酸「グリシン」といった生命を構成する基礎的な成分が発見されたと報告しました。

確実に宇宙で作られたアミノ酸

この発見はオープンアクセスの学術雑誌『Science Advances』に掲載され、出来立ての地球に隕石などが降り注ぐことで「生まれたての地球の海の中に、生命にかかわる化学物質が急速に増えていった」可能性は十分考えられると本文で指摘されています。

オープンアクセスというのは、誰でも無料で論文を閲覧できるという意味ですので、興味のある方は各自、リンク先からpdfファイルをダウンロードしてください。

アミノ酸の一種であるグリシンは、実は既に2006年のWild-2(ヴィルト-2)彗星のスイングバイで得られたサンプルから発見されていましたが、解析は地球で行われたため地球上で混入したものである可能性を否定できず、研究が難航していました。

それに比べて今回ロゼッタがグリシンを発見したのは宇宙空間でのことですので、確実に地球上のものではないことになります。

解析の主任調査官であるKathrin Altwegg氏によれば「これは彗星にグリシンが存在するという、世界で初めて得られた確かな証拠」とのことです。

彗星を通して知る原始地球の姿

グリシンはタンパク質を構成するアミノ酸の一種であり、生体内に普遍的に存在します。また、リンはDNAの重要な構成要素でもあります。また、論文では他にも硫化水素やシアン化水素といった物質も発見されたと報告しています。

原始地球がどのような状態だったかを知る上で、当時から変わっていないであろう彗星や小惑星の組成を調べることはとても重要です。

というのも、地球は数十億年前に生まれて以来、常に変化を繰り返してきているので、原始の面影が失われているので彗星などの情報から推し量るしかないのです。

これに関して論文の共同著者の一人であるHervé Cottinは、以下のようにコメントしています。

「彗星や小惑星が、数十億年の間自分の姿を保ち続けているというのが重要なのです。これらを解析すれば原始の地球の海に存在し、後に生命を形作った物質を推測することができるのですから」

Via: GIZMODO

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