「周りの太陽エネルギーを吸い取る」としてソーラーパネルを拒否する町

米国ノースカロライナの地方紙『The Roanoke-Chowan News-Herald』は、ノースカロライナにあるウッドランドという町の議会で、町境付近に太陽光発電施設を敷設する案が拒否されたと報じました。

NC town fears solar farm will ‘suck up all the energy from the sun’

http://www.engadget.com/2015/12/14/nc-town-fears-solar-farm-will-suck-up-all-the-energy-from-the-s/

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住民の反対によってソーラーパネル敷設が拒否

ウッドランドの町議会は、以前に3つの太陽光発電施設の受け入れに同意していますが(現在建設中)、住民が「太陽光発電パネルに対する不信と危惧を表明」したことから今回の拒否に至ったとしています。

ある元教諭の訴え

定年前は理科の教員(ここに注目です)をしていたある人物は、パネルの下にある植物は十分な日光を浴びる事が出来ていないとして不満を表明しています。またこの元教諭は、パネルががんを引き起こすのではないかという懸念を抱いています。敷設を計画しているStrata Solar Company社の代表者らと持たれたミーティングの席で元教諭は「何が起こるかが知りたいのです」と話しました。「情報が欲しい。いい加減にしてもらいたい。町にとって良いことだとは思えません。なにか裏があるんじゃないですか?町にとって良くないことが起こらないとわからない限り、同意はしません」

がんの辺りでおかしいなと思われた方、正解です。そして驚くべきは、住民の中にはこれよりもひどい考えを持たれる方がいらっしゃることです。元教諭の夫である人物は町議会に対し、太陽光発電施設が「周りの太陽のエネルギーを吸い取ってしまう」と警告を出しています。そしてさらに。町議会の議員ですらこの夫婦の訴えを真剣に聞いてしまったのです。

平行線をたどる話し合い

このような人々に対し、Strata社の代表者たちは、その誤解を解こうと努力してきました。「パネルは、パネルに降り注ぐ以上のエネルギーを吸収しません。有害な物質も使用していません。科学的に証明されています」。しかしどんなに根拠を示して説得を試みても、町議会の決定を覆すことはできませんでした。それどころか、冒頭にもあるように、町議会はパネル敷設の完全禁止を決定してしまったのです。おそらく、町議会の側に技術を理解できる人が現れない限り、今後ウッドランドにパネルが増えることはないでしょう。

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