4月1日にSonyがスマホゲームの開発会社「フォワードワークス・コーポレーション」を設立
ゲーム会社にとって、いまやスマートフォンやタブレット向けゲーム市場がどれだけ重要であるかは、もはや言うまでもないでしょう。
PlayStationシリーズで据え置き機の一時代を築いたSonyでさえ、スマートフォン用のゲームを開発しているご時世です。
Sonyは4月1日に新しゲーム会社「フォワードワークス・コーポレーション(ForwardWorks Corporation)」を設立し、携帯機器用のゲームを開発していくと発表しています。
大手ゲーム会社のスマホゲームへの進出:据え置き機への誘導が目的
モバイルゲーム界にとって、実はSonyは新顔ではありません。
かつてPlayStationのブランドを発揮してスマートフォン用ゲームの開発を行ってことがあります。
しかし今回の新会社設立の動きは少し毛色が違い、任天堂が進めているスマートフォン用ゲーム市場への本格参入に追従したものとの見方があります。
スマホゲームで直接利益を得るのはもちろんのこと、それをきっかけにして各社の据え置き機にゲーマーを誘導することが最終目標と考えられています。
実質的にSonyのスマホゲーム部門であるフォワードワークス社は、Sonyの持つゲーム関連の知的財産や、PlayStationのブランドを全て利用することができ、主に日本やアジア圏のゲーマーをメインターゲットとしたゲームの開発を行うとされています。
Sonyがスマホゲーム部門単独での利益を目指すかは不明
注目すべきは、Sonyがどのような戦略でスマホゲームの開発や市場開拓を進めるのかでしょう。
アップルに対して30%のマージンを支払うことを良しとはしないでしょうから、PlayStationブランドの広告を兼ねたフリーゲームが開発されると予想されています。あるいはPS4のタイトルへ誘導するためのゲームになることも考えられます。
一方でSonyが製造している携帯ゲーム機PS Vitaについて、ユーザーの一部からは「Vitaの販売を打ち切るのではないか」という声も上がっています。
PS Vitaの発売から今年で5年。確かにSonyが見切りをつけて、スマホゲーム路線に切り替えたとしてもおかしくはありません。
据え置き機へ誘導するためのフリーゲームが中心になるのか、それとも単独で収益を上げられるだけの事業にするのかは、今後のSonyの動き次第といったところでしょう。
Via: Geek.com