かつての白雪姫が七人の小人に:準惑星候補「2007 OR10」

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謎に包まれた大型小惑星「2007 OR10

2007 OR10という小惑星をご存じでしょうか。

太陽系の中にある無数の小惑星の一つなのですが、冥王星やエリスといった固有名がまだついていないためこのような型番のような名前で呼ばれています。

大きさは冥王星の約三分の二、地表には凍結した水やメタンが存在すると考えられています。

2007 OR10の軌道は大きくつぶれた楕円形を描いており、もっとも太陽に近いところでは海王星と同じくらいの距離まで近づくことが知られていますが公転周期は548年と非常に長く、前回太陽に最接近したのは1856年ですので、次に最も近づくのは2404年になります。

現在は太陽から見て冥王星までの距離の2倍の位置にあるのですが、あまりにも遠いので2007 OR10の正確な大きさや明るさを測定するのは困難でした。

最近になって、NASAの研究者たちがハーシェル宇宙望遠鏡ケプラー探査機の観測データを照らし合わせることで、先ほどの冥王星の約三分の二である直系1,535キロメートルという大きさがようやく断定されました。

かつての白雪姫が七人の小人に

2007 OR10の大きさは太陽系外縁天体の中では3番目太陽系の中でも20番目にランクインする大きさであり、また固有名の付いていない天体の中では最大の大きさです(ちなみに地球は太陽系内第6位、月は同じく14位に入ります。1位は当然太陽です)。

この大きさは「自分の重力で球形を維持することができる」という準惑星の条件を満たします(ある程度球形に近ければ良いようで、記事トップの画像のように「ハウメア」はややつぶれています)。

また、2007 OR10より一回り小さい「マケマケ」や「ハウメア」が準惑星に分類されていることから、2007 OR10も準惑星に分類されると思われます

ここで一つ名前に関する偶然を紹介しましょう。

2007 OR10は発見当初、白く輝く大きい天体だと思われたため、発見者らによって「白雪姫」と呼ばれていました。

観測が進むにつれて、実際はメタンの霜によって赤黒く見えるということがわかり、誰にも白雪姫とは呼ばれなくなりました。

今回準惑星(dwarf planet)の有力な候補となったことで、かつて白雪姫と呼ばれたものが、七人の小人(dwarf)に生まれ変われるのかもしれませんね。

Via: Engadget

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