スペースデブリを燃料に変えて半永久的に動くデブリ掃除ロボット

空にはスペースデブリと呼ばれる、宇宙のゴミが漂っている事はご存じでしょう。秒速数 km で地球の周回軌道を回るこのゴミは、宇宙船や人工衛星にとって大きな脅威となっています。

Scientists built a spacecraft that converts junk to fuel

http://www.engadget.com/2015/12/03/scientists-built-a-spacecraft-that-converts-junk-to-fuel/

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半永久的に動くデブリ掃除ロボット

このたび中国清華大学の研究チームが、このデブリを取り除く方法を開発しました。大きなネットでデブリを回収し、それを燃料として推進力を得るという宇宙船です。理論上、事故が起こらない限り永久に飛び続ける事ができます。以前にお伝えした水質改善ロボットに似た原理ですね。これまでにもレーザー砲で大きなデブリを破壊するという方法は考案されていましたが、これは小さな目標を破壊するためにはデザインされていませんでした。Lei Lan 博士の研究チームはそこに注目しました。

Junk+engine

チームはデブリを燃料として利用することを思いつきました。ネットで 10cm 以下のデブリを回収し、ボールミルに投入します。ミルの中でデブリは粉砕され、加熱されたあとシステムを通過して陽イオンと陰イオンとを分別されます。陽イオンは電場に投入され、運動エネルギーが増大して推進力を得ます。一方で陰イオンは周辺の空間に排出します。

不明な点や課題など

不明な点としては、この宇宙船がどのようにして動くのかということです。推進力ではなく、コンピューターの電源は何かという意味です。MIT Technology Reviewによりますと、ボールミルを動かすのにもエネルギーが必要です。チームは太陽エネルギーと核エネルギーを並行して使うとしていますが、軌道上を核エネルギー炉を搭載した物体が飛び回ることに関する安全性に関しては一切言及していません。どうやら簡単に夢のような発明はできないようですね。

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