わずか244個の原子でできたナノサイズの潜水艦!血管を泳ぐ医療ロボット

アメリカ・ライス大学の化学者 James Tour 博士の研究チームがこの度、原子244個から成るナノサイズの潜水艦を合成しました。

Rice University creates a 244 atom nano-submersible powered by light

http://www.geek.com/science/rice-university-creates-a-244-atom-nano-submersible-powered-by-light-1639689/

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将来的には医療への応用を

博士が言うには「今までのどんな分子よりも速く液体の中を動く分子」だそうです。この技術を発展させていけば、将来的には体内の疾患部位に医薬品を届ける輸送トラック」を作る事が可能になるかもしれません。

潜水艦の「スペック」

個の潜水艦の大きさはわずか10nm(ナノメートル)紫外線を吸収して駆動します。最高速度は秒速1インチ弱(秒速約2.5cm)。ボディが小さすぎて抵抗も小さく、ブレーキの利きが悪いのが弱点です。秒速1インチと聞くと大したことないように思えますが、実はこれでも細い血管の中では最速を誇る速度なのです。Tour 博士曰く、細い血管というのは非常に混雑した道で、移動も容易ではないらしいのです。それを例えて博士は「バスケットボールのコートに1,000人詰め込まれて、999人があなたに向かって一斉にパスを出してくる感じ」と表現しています。

推進力をどうやって得るか

潜水艦を動かす部分はプロペラのような構造をしているのですが、どちらかと言うと微生物の鞭毛のように見えます。潜水艦に紫外線を当てるとそのエネルギーを吸収して、二重結合の一部が単結合になり、プロペラ部分が90度回転することになります。回転すると二重結合に戻りまた紫外線のエネルギーを吸収して90度回転します。紫外線を当て続けるとこの動きも続くことになりますので、潜水艦自体も前に進むというわけです。

現在の状況と将来の展望

今の所、前に進むことはできるのですが、方向転換はできません。また、潜水艦はトラックの「荷台」にあたる部分を持っていません。今後研究が進めば、こういった問題も解決できるだろうと博士はコメントしています。1966年アメリカ製作の映画『ミクロの決死圏(原題: Fantastic Voyage)』の世界が現実味を帯びてきました。30代の方には日本のアニメ『ナノセイバー』の方がおなじみでしょうか。

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