NASAのX線探査機が450年続く超新星爆発の様子が捉えた

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地動説につながる超新星爆発

1572年に地球で観測された超新星爆発「超新星1572」。

別名「ティコの星」とも呼ばれるこの超新星爆発(英語で Super Nova)は、観測された当時、最も明るい時には金星にも匹敵するほどだったらしく、デンマークの天文学者ティコ・ブラーエによって現代のような天文設備がないにもかかわらず詳細な記録が残されました。

当時のキリスト教的宇宙観では「宇宙は神によって創られた完璧な存在であり、未来永劫変化することはない。それゆえ彗星や新星といった現象はすべて大気圏内で起きている現象だ」と考えられていました。

これ自体は現代のような観測技術も、そもそも科学自体も未熟であった時代のことですので、現代の価値観・宇宙観をもって愚かとするのは筋違いなことです。

ティコ・ブラーエは後に現れた彗星に関しても詳細に観測しており、彗星が月よりも遠方に存在することを証明しました

ティコ・ブラーエの残した超新星と彗星に関する記録は当時の天動説を覆す貴重な証拠となり、後のガリレオ・ガリレイによる地動説に発展していく基礎を築きました

急速に膨らみ続けるティコの星

このように科学史にとっても大きな意味を持つティコの星ですが、このたび、NASAが1999年に打ち上げた人工衛星「チャンドラX線観測衛星」により、ティコの星が爆発から450年経った後でも膨張が続いていることが観測されました。

NASAの研究者らはチャンドラからもたらされた2000年から2015年のデータを編集して、膨張が続いている様子がわかる動画を作製しました。

このデータを観測したチャンドラは地球と月との間を回っています。つまり、ほぼ地球から見た画像です。

ティコの星と地球との間には1万光年という距離の開きがあるにもかかわらず、大きくなっているのが容易に観測でき、いかに急速に拡大しているかがわかります。

NASAのチームは他にも、右から右下にかけての部分が他の部分の2倍の速度で膨張していることを発見しましたが、これはガスの濃度の違いに起因するのだろうとしています。

NASAは今回の発見をまとめた論文を発表していますので、興味のある方はリンク先から無料ダウンロードしてください。

なかなか読む時間が取れないという方は、下に載せておいた動画をご覧ください。同じくティコの星を電波望遠鏡で観測した画像も併せて解説されています。
Via: Engadget

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